壇蜜オフィシャルブログ「黒髪の白拍子。」Powered by Ameba

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宿泊施設で提供されるふわふわ…いえ、ふわっふわのタオルや寝真着、これ何か呪文を唱えたら浮くんじゃないかしら?と思わずにはいられない軽いタッチの布団、当たり所が悪かったらどうにかなっちゃいそうな重厚な枕…等の(私には)非日常のカタマリみたいな「入浴&就寝セット」に出会うことがあります。出張の疲れをとってね、と言わんばかりの先方の心遣いには感謝しかありませんね。


お宿でリラックスできる幸せを噛みしめながら、普段はまとわないバスローブを体にまきつけ、「リッチー!」とソファに寝転んで優雅に一杯…の麦茶をたしなんだり、サンプルみたいに置いてある使い切りの化粧水を小袋から一滴も逃がさんとばかりに手に取り、「顔用」表示を無視して体中に潤いを塗り込んだりと、とても他者にはお見せできないようなはしゃぎっぷりを催しがちです。


先方のはからい、お宿が用意して下さった極上シチュエーション…これからもこのオモテナシに応える仕事をしなくてはな、とふんどし…いえ、バスローブの紐をしっかり結い直して眠りにつくのでした。やはりインバウンド対策なのか、シンプルなビジネスホテルでも民宿風旅館でも、上記のようなしつらえがされている場合が多いなと、ここ最近思うのでした。 


そんな中…いかん、いかんよ、現実逃避のしすぎはいかんよ、と安らぎから這い出るようにやる儀式があります。フェイスタオルやハンドタオルを濡らして絞り、部屋の中に湿度の化身として干しておきます。目覚めたら顔を洗いますから、その時にガッサガサに乾いた「湿気をもたらしたタオル」で顔をゴシゴシ、ゴシゴシ…痛いと刺激的の狭間に脳が反応し、「はいっ。現実もーどった!」と前を見つめ、お宿を出て行く支度をします。去り際はキレイに、とは思うのですが、つい心地よさに寝過ごしがち。アセアセ荷物を持って出ていくのでした。スリッパはいたまま。