壇蜜オフィシャルブログ「黒髪の白拍子。」Powered by Ameba

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知人に「夢日記」をつけていたレディがいます。レディは私よりちょい上世代でして、夢日記の存在を誰かの話を聞いて知り、つけてみたいなと興味がわいたそうです。手書きでもパソコンでも見た夢を思い出せる限り記録して、その時の感想なんかも添えたりして…やり方はシンプル極まりなき夢日記。彼女はぶ厚い手帳を持っていたため、その日その日にできた余白部分に「前夜の夢(見たら)」手書きで手短に(確かざっくり100文字くらいって言ってましたね)記録をしていたようです。昔の友達と知らない場所に行った夢、上司と言い合いになったけど解決しそうな展開になって目が覚めたとか、家族が馬を飼い始めたいと相談してきて「馬を!?どうしよう!?」と激しく動揺して飛び起きたとか…もとから毎晩のように見た夢を記憶しているタイプだったらしく手帳の中身は不思議な内容の記述で埋まっていきます。 


最初は見た夢を記憶して書き記すことが「面白い記録になるな」と記録する前より楽しみになっていたようなのですが、ひと月、ふた月と続けて3か月を過ぎた辺りから体に違和感を覚えるようになったそうです。「沢山寝ているのに何だか疲れが取れない…」「最近目覚めがあんまりよくないかも」「昼間頭がぼーっとしちゃう時がある」といった小さな不調が重なります。これは気のせいじゃないなぁと、たまたま側にいた同僚に雑談混じりに話すと…「それ、日記つけるのをやめたほうがいいかも」と言われたようです。


学生時代心理学科系で勉強していたという同僚さん。彼いわく夢日記は心理学の研究や実験などで用いられれるメソッドでもあり、記録をすることで被験者に内在する潜在意識や過去のトラウマ、本来の性分などを解析できると期待されているんだとか。集中力や記憶力の底上げに効果がある反面、心身に与える負担も大きく、脳が休まらないモードに入ってしまいやすくなると伝えられたそうです。「『私は今夢を見てる』と夢のなかで認識するチカラを引き出す心理学のトレーニングみたいなもので、合う人合わないが人いるらしい。ここいらでいったん止めてみたら?」と助言され、結局夢日記は四カ月くらいで中断したようです。
夢日記をストップさせたら半月くらいで日々の違和感は徐々に小さくなり、何とか「脱した」という知人。面白い経験だけど、そのぶん疲弊しちゃったよ、と苦笑いで私に教えてくれました。