壇蜜オフィシャルブログ「黒髪の白拍子。」Powered by Ameba

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我が家のある集合住宅には、一部分が地下になっている敷地がありまして、天井を見上げると金網越しに地上が見えます。住んでいる方々が通ることができる構造になってはいますが、スカートやワンピース姿で金網の上を歩くと、下にいる人がうっかり見上げてしまった際にイヤン、な展開になりかねないことを皆様承知されているせいか、通行者を(特にスカート着用の方は皆無レベルです)見かける(見上げる?)ことはほとんどありません。元気なキッズが金網通路を面白がり、下を見ながらキャッキャと走って行く姿は見たことがありますが。


金網通路を見上げて、下から人の姿を観察するって、なかなかできないことだなぁ…貴重な空間に感じてきた、とひとり思うのでした。地下にいながらにして雨が降っている様子がいち早くキャッチできる利点もありますが、上から見たら結構な高さですから高所恐怖症の方はこの通路はきっと怖いだろうな… 


昔知人から「それ本当?」と言わずにはいられないエピソードを聞いたことを思い出します。中世のヨーロッパあたりでは、ガラスの足の長いテーブルを程良く日光にあて温めておき、宮中で飼っている猫をその上に寝かせ、温かさで伸びきった猫たちを下から覗いてお酒やお茶を楽しむ「貴族の遊び」があった、というのです。足の長いテーブルの下にだらっとできるイスと嗜好品を置いて、寝そべりながら猫を裏から眺め仲間たちとよもやま話に花を咲かせていたとか。猫はずっとテーブルの上に居られるよう、マタタビ的なモノでほろ酔いにさせて、ますますグテーンとしたお腹や肉球など各所パーツも、猫本体の姿もバッチリ楽しむ、なんて手法もつかわれていたらしく。


はるか昔の暇をもてあました貴族の遊び、と言われたらデマだったとしても「暇だったんだなぁ」と信じてしまいそう。実際、いまも65%くらいは信じています。