今度、私が生まれた街、

 

つまり、今の職場の街で、今私が住んでいる街の隣の街に一大イベントがある。

 

市制70周年のイベントの一つなのだが、(いや、日本全国で当時市が誕生したみたいであちこちで70周年があるみたいだけど、

 

まあ、とにかく、その70周年で、この秋にあの歌舞伎の中村勘九郎・七之助兄弟が、田舎町の小さな劇場で、中村座を開いてくださる。

 

古い小さな劇場には、多分200人くらいしか入れないと思うのだが、

 

このチケットがとりあえず限定100枚で販売が始まった。

 

都会に行ったときなど、時々歌舞伎を鑑賞することもある私たち夫婦。

 

年々観劇料金も上がって、結構、二人で観ると、大出費なのですが、

 

それでも、この中村兄弟の舞台は大好き!

 

それが、地元に来てくれて、しかもほぼ間近で見れるとなれば、是非とも行きたいと、販売開始を楽しみにしていました。

 

昼の部と夜の部のどちらか一つしか申し込み出来ないけど、一人2枚までということで、さっそく申し込みました。

 

限定100枚、まず無理かなあ?

 

と最初は思っていたのだが・・・・。

 

どうでしょう、まだ締め切りではないけど、

 

私の回りでは、この歌舞伎の話をする人が誰一人としていない。

 

料金は10000円ぽっきり。

 

正直安い、会場の狭さいうか、役者との距離を考えると、破格の値段。

 

あのポールマッカートニーの武道館が10万円だったことを考えても、安い!

 

いやポールが高いのか?

 

 

で、せっかく中村兄弟が来るのに100人位しか劇場に入れないのなら、せめておねりがないものかと、役所の事務局に電話してみた。

 

そうしたら、「え、何ですか?おねり・・・?少々お待ちください」って言って、担当が変わり、「はい、大丈夫です」って、

 

うん?大丈夫・・・?どういうこと?

 

「え、するんですか?」

「ええ、それぞれ、ご自由に・・」

「え、2回するんです?何時ごろから・・・」

「ええっと、それは・・・・。」

 

なんとなく話がつながってないようなので、こちらも話を変えて、

「まあいいです、応募は多いんでしょうね!100枚限定ですから、会場は150人くらいですかね?」

と話を変えた。

「ええ、もうちょっと入ると思います」

「役者と近いですから、お得感がありますよね」

などと、話していたら、また担当者が変わって、今度は、男性で、ちょっとお偉いというか、企画の中心的な人に、

なので、もう一度「おねりはやる予定でしょうか?」と訊いたら

「ええ、皆様ご自由に投げる形でもいいと思うんですけど・・」

うん・・・やはり違う。

どうやらおひねりと勘違いしているらしい。

 

それで、「いや、おひねりじゃなくて、。。」って説明して、やっとつうじたみたいで、

そうすると、

「どうでしょうかねえ・・・?お忙しい方々なので、やっていただけるかどうか?そういう意見があったことはお伝えしておきます」

ということでした。

 

何となく、ダメっぽいというか、こりゃ厳しいなあ・・・。

 

この町では歌舞伎を見るなんて人が何人いることやら・・・。

1万円が高いと感じるのではないか?

しかも木曜日。

 

猫に小判、豚に真珠と言うか・・・。

 

もしかしたら、チケット、意外と当たるかも!

 

そしたら、仕事休んで観に行こうっと。

 

でもなあ・・・、こんなこと、こんな田舎でもう無いことかもしれないから、おねりくらいして欲しいけど。

 

チケット当たらなかったら、せめて、間近に兄弟を見たいね。

 

グッズも買いたいし・・・。

 

東京とか京都に行ったら、もう交通費と宿泊代だけでも、二人で4,5万は最低かかる。

 

本当に夢のようなイベントなんだけど・・・。

 

あの役所の企画しているところの対応だと、歌舞伎鑑賞の文化など皆無だなあ・・・。

 

この町の文化度がわかるぞ!

 

 

かつて、この町にあのスリーディグリーズが来たことがある。

 

ダイアナロスはもう当然いなかったけど、とにかくメンバー交代をしながらの、本物ですよ。

 

私は、どうしても仕事で行けなかったけど、姉は前からのファンで、チケット買って、行ったけど、

 

もうガラガラだったらしい。

 

幕が開いたとたん、メンバーも苦笑いだったって。

 

もう一つ、その昔、まだドイツが東西に分かれていた頃、

 

東ベルリンの交響楽団が、この街に来た。

 

世界のベルリンフィル、西ではないが、でも東ベルリンでも、相当な伝統的な実力があっただろうし、逆に当時の政治情勢からすれば、2度と聴けるかどうかわからない楽団が、この田舎町に来てくれた。

 

なんでも、大阪から広島に移動する合間に、ライオンズクラブが頼み込んでよってもらったらしい。

 

チケット代3000円、私は町の楽器店で買って、聞きに行った。

 

ベートーベンの交響曲3番「英雄」

 

すばらしい演奏だった。

 

一応、会場はそれなりに埋まっていた。

 

でも、あとで聞いた話。

 

いわゆる商工会議所などで、市内の会社に配って、動員をかけて、何とか、ガラガラを回避したらしい。

 

実際、私が当時いた会社の上司はチケットをもらったが、行かなかったらしい。

 

会場で当時の社長(ライオンズ所属)に声をかけられて、「誰からチケットもらった?」

「いえ、好きなんで買いましたけど・・」って答えたら、

 

あとで、行かなかった私の上司が、社長から怒られたらしい。

 

「お前ら、●●はチケット買って来てるじゃないか!行かないならせめて部下にやれ!」って感じで。

 

まあ、話は長くなったけど、秋の歌舞伎の一大イベント、どうなることやら。

 

とにかくチケットが当たることを祈ってます。

 

このブログ見て、誰でも申し込めるからって、申し込まないでね!

当たる確率が下がるから・・・。爆  笑