この間、山でわさびをとってきました。
根こそぎ抜いてみましたが、
根の部分は小指の先、第2関節くらい。
やはり、沢で育ったのではなくて、山の中に自生しているのだから、根は小さい。
持って帰って、わさびの収穫時期を調べると、
根の部分はいつでもいいらしい。
ただし、冬の方が辛みが強くなるとのこと。
実際に、氷見産のぶりの刺身に、このワサビをすりおろして食べてみましたが、
香りは凄くいいけど、辛みはイマイチ、タップリつけて食べた方がいい感じだけど、なにしろ量がないもので、少しだけつけて食べました。
で、葉っぱと茎の方。
これがメイン。
本当は、根こそぎ抜かずに、葉っぱだけを少しずつちぎって、長く栽培する方がいいと思うのですが、いつもやる葉ワサビの料理。
死んだ親父からの直伝。
「葉ワサビの三杯酢の瓶詰め」
まず10センチくらいの高さのふたがしまる瓶を用意します。
葉ワサビを2センチくらいの長さに切りそろえて、葉っぱも、まあ、それに近い感じで食べやすく切って、
それから、まな板の上で、包丁の背中で軽く、まんべんなく叩く!!!
そのあと、ざるに入れて、流しに置き、上から、熱湯1リットルくらいを、まんべんなくかける。
それで、殺菌というか半生状態に。
さまして、水を切ったら、瓶の中に入れて、3杯酢と混ぜるのだけど、
これの分量がめんどくさければ、スーパーで、千枚漬けの素を買ってきて、それを適当に入れて、少し醤油をたらす感じ。
これで、色味が緑の時がいいなら、すぐ食べることもいいかもしれないが、味をしみこませるためには一晩くらい冷蔵庫で寝かせる。
色は少々くすんでくるけど、この方が味はいい。
で、食べる前に、必ずやった方がいい「こつ」
瓶を最低20回は振ること。
ワサビの細胞を砕くようなイメージで。
そうして、瓶の蓋をとると、ツーンとしたワサビのいい香りが・・・。
これがたまらん!
で、食べると、ピリッと辛みが来て、しかも鼻に抜けるようなあのワサビ独特の香りが・・・。
これと日本酒の冷酒を合わせると、たまりません。
みなさんも、もし、ワサビの葉っぱが手に入ったら、やってみて下さい。
サラダとかおしたしとか天ぷらとかは、宝のもち腐れですよ。
とにかく香り、そして少しの辛み。
これがわさび菜の命です。
その為には、叩いて、瓶に詰めて食べる前に振る。
これが一番です。
こういうの山のレストランでやろうかなあ。。。?
きっとウケるけどね・・。
いや、音楽やらないといけないから、そんな事やってる場合じゃない。
誰かやってみればいいのに・・・・。
小さめの瓶に詰めて、テーブルまで持ってきて、「20回くらい激しく振ってから食べてください」なんて、
愉しいと思うけど。
あとわさび飯と、新鮮な鶏のささみのたたきを自分ですったワサビで食べる。
それから山菜の天ぷら、そして、しめは田舎蕎麦をワサビで。
デザートはわさびのソフトクリームあたりで。
こういうメニューでどうでしょう?
もちろん、吟醸の冷酒や梅酒の古酒はドリンクメニューに。
いけそうな気がする♪
また来週も山に行きますから、今度は、葉ワサビだけをとってこようと思います。