すべての人に気に入ってもらう必要などなく。。 | 画家の雑記帳

すべての人に気に入ってもらう必要などなく。。

自分の描く絵について、年間通して、いろんな

方からご感想を聞く。。まぁ、画廊もしてるし、
毎月、必ずグループ展にも参加しているし。。
とくにグループ展では、いろんな方の作品と
一緒に並ぶわけであるが・・、自分は、
多くの画家さんのなかで、あまり「上手い」
と思っていない。。いや、むしろ、コンプレックス
があるくらいに、下手なほうだと思ってる。。
これは、わざと謙虚に言ってるわけでもなんでもなく、

素直な実感。。なので、もし、お客さんから
「すごく上手ですね〜」なんて言われても、
あまり嬉しくない。。だって、自分より上手い、
上手な人って、この美術の世界、莫大な数が
いるから(笑)。たぶん想像を絶するほどいるw
それを自覚しているからであるw
まぁ、そんなわけで、技術的な上手さ・・
それが描写力であったり、緻密さであったり、
構図であったり、その他もろもろ。。
自分はそういうところで勝負かけてない。。
だから、いろんな人の作品みて、(自分よりも)
上手いな〜と思うことが多い。。そのくせ、けっこう、
周りの方に比べ、わりと高額なほうだと思う。。。
とはいえ、それでも、実際、にもかかわらず、
おかげさまで、それなりに売れてもいるほうだと
思う。。で、わかんないけど、たとえば、極端な
喩えをすると、ダビンチとかレンブラントとかそう
いう人と、(まぁ、画風も時代も違うけど)
シャガールとかルソーとかを比べると、さすがに
後者は上手くもないわけで、むしろどちらかというと、
比較によっては下手なわけで。。。
自分は、どちらかというと、一般的な技術とか上手さ
より、絵心とか、その中になる詩みたいなもんとか、
ユニークさとか、そういうもんで勝負かけてるところ
があり。。(まぁ、絵を描いてるときは、いちいち、
誰かにライバル意識もなく、なので、勝負ではなく、
「大事にしてる」って感じか。。)
さて、ずいぶんと前置きが長かったが(笑)、昨日、
初日にきてくださった、初めてお会いした方が、
じっくりと自分の絵を見てくれたあとに、
「なにか、一度みたら、脳裏に焼き付いて、
心を捉えて離れなくなるような、そんな強い力を
絵をみていて感じます!」(趣意)みたいなことを
真剣な眼差しで言ってくれ、、私はとても嬉しかった。。
まるで、ダイソンみたいな吸引力があるかのような^^
自分の場合、(たぶん)誰からも大多数、けっこう
気に入る(買うほどじゃないけど、気にいるみたいな)
的なものはないのだけど、常に一部の方の心には強く
気に入ってもらえるのを、これまで何度も実感している。
手前味噌だけど。。なので、絵なんて、描いて、それを
100人に見てもらって、95人くらい、べつになんとも
思われなくても平気で、でも5人くらいにはかなり気に
入られ、そして、その中の一人くらいは、よっしゃ、
とかって買ってくれたりするのが多々あるとそれで
いいのだ〜^^なんて、昔から思ってる。。。
その蓄積で、これまで350くらいは描いたとして
250くらいは、いろんな方の家に迎えられてる
というか。。べつに、すごくたくさんの人々に気に
入られなくても、誰かしらの心にズシンを入っていけ
たら、それこそが画家冥利につきる素敵なことである。
そう思ってる。これからもそんな風でありたい。。
つらつら、ふとした所感を書きはじめたら、
またあいもかわらず、長い文章となった。。。
最後までつきあってくれた方、ありがとう(笑)。




(両サイドの2枚はすでにご売約済み)