作品と値段の付け方における考察。 | 画家の雑記帳

作品と値段の付け方における考察。


年間を通じて、数回は「値段の付け方」ということについて
作家さんから質問をされる。

先般の作家活動の記事の内容とともに
(http://ameblo.jp/sizingaka/entry-11269313792.html)、
「値段の付け方」というのはとても大切な作業だ。
ノリで付けてはダメ(笑)。

まず、値段については、おのおのの考え方があると思う。
絶対こうしたほうがいいというわけでなく、
あくまで自分が思う主観で書かせていただく。

たとえば、あるサムホール(約23×16cm)サイズ
くらいの作品で完成までに一週間ほど
製作に時間がかかったとする。
もちろん、油彩などの場合は乾かす時間とかもかなりあるし
ひたすら寝ないで製作してるわけでもないので、
実質的に関わった時間は下書きから入れて40時間くらい
としよう。。(あくまで仮にの話しですが・・)
で、絵をうまく描けるというのも特殊な能力ではあるのだけど、
それでもまぁ、時間給あたり1000円で換算するとする。
40時間も描ければ、40000円が妥当である。。

でも、まだ名もなき画家ではなかな小品で4万円で売れるかと
いうと、まず売れない。。。
で、こういう場合、あまり採算を考えないほうがよいと
個人的に思う。。

なるべく若い人とか、はじめてまだ数年の人とかは
まずはいろんな人に自分の絵を所有してもらうことのほうが
大事だ。と思う。
不思議なもので、人は、絵を所有して、
生活の様々なシーンの中で絵を見ているうち
愛着がわいたりもするなのか、また同じ作家の絵を欲しくなったり
することもある。。
服でも、新たに気に入ったブランドがあれば、ついつい
またその店に足を運ぶのとあまり変わらない気がする。。
そして自分の絵の愛好者が増えることは、
作家活動していくことに、かなりのプラスとなる。
なにより励みになるし、それに、お金そのものは目的でなくとも、
また次の制作費や活動費にあてがうことができる。。
けっしてみんな楽ではないわけだし。。

ただ、やはり、その他の商売などに当てはめてみてもそうだけど、
普通、物を売るというのは、お店を構えたり、
人件費を使ったり、さらには広告費を使ったりと、
すごくお金もリスクもかかる。。
下手をすれば負債を抱えて倒産ということだって
今の世の中、べつに珍しいことではない。。

そういう点で考えると、作家も、自分の絵に対して
最初のうちは、「投資」というか「宣伝」というか、
時間給に換算してさえまったく割に合わなくとも、
いや時に赤字であっても・・、
自分の作品を世の中の人に広げていくという観点で、
安い値段=広告費的に考えるといいと思う。。

いろんな作家さんを見てきたけど、
そうそういきなり何万円とつけても
まったく売れないことのほうが圧倒的に多く、
その中で、作家さんによっては
あぁ自分は才能ないのか・・とか
世間はわかってくれない・・とかそういう人もいた。。
でも、べつにそういうわけではないと思うんだな。。
(前記事でもくわしく書いたように
売れない=能力がない、といったわけでは決してなく。)

ちなみに3年前、初の小さな絵の大博覧会で
サムホール3000円とかでさえ売れなかったけど、
ほんの数年で、いまではサムホールくらいなら2~3万で
そこそこ売れるようになった作家さんもいる。。
やはり、最初から高くしたり、妥当だと思う値段を
つけることよりも、少しずつ、すこしづつ
自分の絵の愛好者が増えていくなかで
少しは割にあう値段に^^
上げてゆくのが正攻法かなと思います。。
ただ、最終的にはあまり上げすぎると、せっかく
売れるようになっても。また売れない時代がくるのだけど(笑)。
このへんのさじ加減はむずかしいもんですね^^

これらは、自分の経験を通しても言ってることだけど、
画家としての僕自身も、最初はサムホールサイズクラスで
最初は1万ほどだったけど、この3~4年の間に
3~4万でも、そこそこに売れるようになった。。
また、今やってるミニチュアの、
ポストカードの4分の1くらいのものでも
6~8千円とかでたくさんお買い上
げを頂いてるけど、べつに最初からはまったく
そうだったわけでなく。。
というか、もし絵を始めた頃だったら、名刺サイズ
くらいの油彩で500円でもよかったかな。。

ちなみに画歴は11年目くらいです^^;
で、最初の7年くらいは、
ただひたすら描いてただけで、
外に向かって活動してませんでした。。
(たった一度だけ3年目にくらいに
 喫茶店に飾らせてもらいましたけど)

ともあれ、売れる・売れないということが主ではなく、
ただ、とはいっても、作家活動という面で
多少は売れていかないと、そのうちキャンバスも
絵の具も買えなくなったり、いい作品作っても、
展示会にもお金がなくて出せないということになって
しまうという、そういう面もあることなので
肝心な「値段の付け方」ということに関して
書かせていただきました。。。

あくまで参考になる人がいれば・・という感じです。
絶対こうせぇ~というわけでもないですからね^^;
あくまで個人的主観です。。。

ではでは。。