絵は「物」である。。 | 画家の雑記帳

絵は「物」である。。


昨日、尊敬する先輩画家と電話で話しをしていた。
氏は若き頃、エコールドルーブル
(ルーブル美術館付属の美術学校)に学び、
その後、日本各地のほかパリやウィーンなど
世界的に美術活動をしている。
11月にドラードで展示会をしていただくことになり
その件での電話であったが、
そのことはすぐに終わり、美術談義に。。

会話の中で・・、絵は物である。しかし物であるがゆえに・・
技術も大事であり、そしてまた受け継がれてきた技法なども
大事なのだ。ということを言われていた。

テンペラと油彩の古典混合技法のこと、
ウィーン幻想派の話しなど、さまざまに伺い、
またそこからの話しの展開もじつに興味深く、
そして含蓄に富んだものであったが、
ここでは割愛させていただく。。
(ちなみにこの混合技法、たまたま現在、自宅で
 もっか独学研究中である)

家に帰り・・そして真夜中・・

書棚から田村隆一の詩集を手にした。

数年ぶりの一冊。。

たまたま、その詩集の中の「油」という詩にこんな一節が。。
(すでに忘れている内容だったが・・)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「物」をつくっている仕事場にたどりつく
むろん
「物」は人が作るのだが その人も
「物」にならなければ「物」は生まれない
人が「物」になる仕事場には
どんな秘密がかくされているか

(・・と冒頭にあり、中略、そして詩の終わりに)

「物」の仕事場は油彩にあふれ
500号のキャンバスには
生きる歓びがしずかに微笑していて・・

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とあった。。

そう、この「物」づくりには
生きる歓びが静かに微笑んでいる。。