制作記「<ハートの王女>」
制作記を見てくれている方が多いようなので、
また制作記シリーズ、紹介しようと思います。
今回は、来年2月にドイツにて開催の
「ベルリン・アートフェス」に出品する予定の
作品を。。(制作しはじめたばかりですが・・^^;)
まずは、レポート用紙サイズのスケッチブックに
エスキース(下書き・設計図のようなもの)を。。

こんな絵になります♪
各所、色指定を書いてますが・・
まだ脳内のカラーイメージメモのようなものなので
実際に彩色していく段階で
よく変ることはあります^^;
つづいて、この下書きをもとに
F8号のキャンバスに、同じ絵を書き込み・・

スケッチブックのサイズとキャンバスのサイズの
タテヨコ比率が違うので、微妙に異なってますが・・
基本、画家やイラストレーターや漫画家など
みんなそうですが、
同じ絵を何度でも描ける力量はなくてはなりません。。
そのため、ある程度「見た通りに描く」というデッサン力は、
(けっしてすごく上手である必要はないとも思いますが・・)
最低限、こういう時のためにも必要と言えます。。
~地塗りについて~
ちなみにこのキャンバスの下地処理は・・
「ジェッソ」を薄塗りで、3回重ねました。。
精密な絵を描いたりする時は特にそうですが、
綺麗でなめらかな地塗りが必要となります。。
綺麗に塗るコツは・・
いきなりたっぷりとジェッソをつけず、
なるべく少量ずつ、画面に薄くこすりつけるように
塗っていくと、ある程度、
綺麗で凹凸のない状態になります。

(我が輩が使ってるシリコンゴムの道具。
とても均一に塗りやすい。)。
乾いたあと・・、それでも多少の凹凸はできる
ものなので、軽くサンドペーパーかけます。。
サンドペーパーは一回目に粗いもの(60番くらいがいいかも)、
2度目の際には細かい目(150番くらいがいいかも)
で面の研磨します。
そして、ジェッソ塗りから研磨までのこの作業を、
必要に応じて2~3度繰り返します。。
特に、細密な絵の場合などは、絵を描いたあと、
キャンバスの目が画面にでることがあるので
2~3度、下塗りをしっかりしていれば、
それを防げ、完成画面も綺麗です。
また、色を塗ってゆく際も・・・
筆運びがなめらかにやりやすくなります。
当たり前ですが、画面に凹凸があるほど
筆運びしずらくなります。。
それからジェッソは、白のほか
いろんな色が販売されています。。
最終的な画面を明るくしたい、
暗くしたくなどによって
下地の色を最初に決めます。。。
僕は明るい画面が多いんので
たいてい白を使いますが、
平均的な色の効果では、、
イエローオーカー(黄土色)あたりがよいかと思います。
続いて・・・
いよいよ、下書きしたキャンバスに色をつけて
ゆけばいいのですが・・・
自分の場合、一部、、絵の具作りから始めてます。。
(作品によりますけど・・)
↓

ちなみに、これはシルバーホワイトと
石膏のそれぞれの粉。。。
これを混ぜ合わせた粉に、
油を混ぜてゆきます。
油は、油絵の具用の乾性油ならなんでもいいです。
私は、アルキド樹脂ってのを使っています。。

で、いい感じの練りぐあいで絵の具ができたら
それを塗っていきます。。
(練り具合は、描く絵のスタイルにもよりますが、
なるべく柔らかく、けれども立てた状態で
下に垂れていかない程度が、ラインなどの多い絵
に関しては、描きやすくてBESTです。)

まず、この画面では・・
最初に顔の色と、胸上部の白を塗りました。
薄塗りの一度目なので、まだ鉛筆でつけた陰影が
残っています。。
その次に、髪や輪郭、首の部分の黒ラインを
入れました。
ちなみに、黒もアイボリーブラックの顔料の粉と
乾性油を混ぜて作っちゃいました。
というわけで、3工程した下地と
自分で調合した練り具合の絵の具なので、
非常にスムーズに色の線が描けました。。
(手前味噌ですが/笑)
ではでは・・・今回はこのへんで。。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
※私の制作による私なりの手法なので、
個人的主観は満載です^^;
あくまで参考までに・・ということで
制作されてる方は、
それぞれ自分のやりやすいように工夫してください♪