対談その後。 | 画家の雑記帳

対談その後。


先日の記事「Yさんとの対談」のあと、
その後、MさんやAさんも加わり・・
さらに発展。。
参考になることもあるかもなので、、
続編としてご紹介します。
(※ブログでは実名公表でない人もいるので
 基本、アルファベットにさせてもらってます)

M「たしかに画家だけで生活費もまかなうのは大変ですね。
 新人の場合だとデパートなどで個展しても
 手元に入るのは売り上げの10分の一くらいだったりします。
 13分の一なんてはなしも聞いたことがあります。
 画家ではいる収入だけで生活できているのは
 ピラミッドの頂点にいるごく一部の大家と言われるような
 作家だけかも知れません。そんなひとたちも実家が
 お金持ちだったりで続けられてやっとその位置に
 来たというようなことみたいです。まあ商売としては
 ほとんど成り立たない職業でしょうが、
 なかには売り絵と割り切って売れるタイプの絵を
 量産している画家さんも知っています。同じような絵を
 つきに70枚も描くそうです。それが売れる。
 でもぼくなら売れても飽きてしまって耐えられないでしょうね。」


A「結局自分を含め、今自分が描きたいと思うものしか描けない、
 頑固者さんが多いということでしょうか(笑)
 段々どうにも身動きできなくなってきて、
 画家はお金持ちがやる職業だ、と最近痛感し始めています。
 少なくとも貧乏人がやるもんじゃない(^^;
 でも、それでもやっぱり、自分が自己満足で描いたものを
 誰かが気に入ってくれる快感は捨てがたく・・・、
 自分自身のため、そして楽しみにしてくれる人の為にも、
 やっぱり描き続けていきたい・・・ 
 家庭の中ではかなり迷惑な、我侭人間です(笑)
 生活費は別に働いて稼ぐとして、せめて、
 絵に関わる費用は全て絵の世界で賄えるようになりたいですねー。」


小原 「 Mさん。これまで、画家生活の長い先輩達から
10分1の実例は聞いたことがあります。しかし、
さらにそのうえをゆく13分の1ですか!
いくらメジャーなところでといっても、それは報われないですね、
また13というずいぶん具体的な数字^^;。それと、
「売り絵」といっても、それが描ける人はまだいいですね。
 僕も同じ絵を70とか絶対無理ですが、ある意味、
 同じ絵が70枚も売れる人なんて、それはそれで凄いですね^^。
 しかし、こんな不景気の中、ひたすら、
 画家一筋のMさんは、ほんとにすごいです。。」

小原 「 Aさん。結局、芸大とかかなり優秀なかたちで出て
華々しくデビューした人でさえ、上記のように
厳しい世界ですので、基本、画家を目指す人は、
描きたいものを描いてゆかないと、たいてい続きません(笑)。
そして、商業的に、投資&リターンで考えると、
画家という世界は、、かなりリターンのほうは少ないです^^;。
なので、経済的に厳しい人も、絵を描くのみでなく、
個展やグループ展など、その世界で作家としての「発表活動」
してゆく場合、費用的な側面もそれなりの覚悟は
どうしても必要になり、結婚してる場合は、
周りの理解も大事になってきますね。。。
すべて、自分の絵で賄えるようになるには、
自分の絵が、それなりに絵画ファン、コレクターという人たちの
目に知られてゆかねばならず、そのためには、
制作し続けることはもちろんのこと、同時に様々な発表活動も
してゆかねば、通常はそのようになっていきません。。
そして、ある程度、賄えるようになってくるまで、、
すごく時間がかかってしまいます。。
たんに趣味の域を超えた場合は、とても厳しい世界といえます。。
で、ギャラリストとしての立場からひと言。Aさんは、才能があります!
すごく将来を期待しているので、、まだ小さいお子さんたちも
いる主婦でもあり、ほんとそういう面たいへんかと推察しますが、
乗り越え乗り越え、芸術の世界を開花させてください♪

A「発表活動に関わる出費を思うと、
 つい二の足を踏んでしまいがちになりますが、
 それをしなくては継続の道も開けてこないということなんですね・・・。
 覚悟を決めて、一歩ずつ、乗り越えて頑張っていこうと思います。
 励みになるお言葉、ありがとうございます(><)」


Y「あせって絵を描く必要はないと思います。
 絵は、逃げていきません。
 あなたの準備ができるのをじっと待っています。」

小原 「たんに量産を目指すのではなく、
  自己の納得のいく作品の増やしつつ、
  適度にグループ展など出しながら、ある程度、
  自分の絵のファンも増えてきたりと
  機が熟してきたら個展という、
  そういう流れがのぞましいかなと思います。。」


M 「実際のところ僕も画廊によってギャラが違いますが、
 一番安いところは定価の十分の一です。
 いちばんましなところで五分の一。だから倍違います。
 景気のこんなに悪くなる前は三分の一くらいくれる
 ところもありましたが、やはり景気悪いので値切られるし、
 こっちも買ってもらえないとしかたないので
 安くてもしかたないなあ、というところはあります。
 それに景気がいいころには注文も10号とかが普通でしたが、
 最近は4号だったのが3号になりSMも描いてよ~、
 という風で収入ははますます減る一方です。
 ぼくも最近はほとんど家人のヒモ状態で
 カルチャーで教えようかなあと思っても
 同じく不況のせいか生徒は集まらず、
 どうしようもない袋小路状態です。

 景気なんとかしてくれ~野田さん増税してる場合じゃないよー。
 それはそうと女性は一般に長生きしますから、
 子育て終わってから画家生活に入った人も多いですよ。
 日本画家のインドとか描かれていた長生きされた 
 なんとか ふくって言う人とか^^
 三岸節子とか片岡珠子とかみんなえらい長生きです。


Y 「 画家は長生きの人が多いと言われていますね~」

M「秋野不矩 でした。どうも最近名前が出てこない~
 困ったもんだ^^

 織田広樹なんかはもう100歳近いのに
 バリバリに描いているらしいです。年いってもやることはあるし、
 まあ頭も使うしでボケ防止にもなる。
 それに定年もないしそこそこ偉くなってきたら尊敬もされるし、
 必要ともされるしーがいいのかも知れません。」


小原 「 定年になったとたん、急に老け込む人が多いのは、
  昔からの話ですが、やはり、手を動かしたり頭を
  使ったりという日々の習慣がもたらす恩恵というのも
  大きいものがありますね。明らかに創作活動してる人は、
  歳をとっても元気な人がとても多いので、
  健康の秘訣かもですね。というか、
  自分は夜中に描いて不摂生ですけど(笑)。
  まぁ、でも何か内なるエネルギーに何か与えてくれるものですね。。
  そして、それを阻むのが増税です(苦笑)。」

(終わり^^)