「アートの普及」活動について、考えてること。。 | 画家の雑記帳

「アートの普及」活動について、考えてること。。


この記事の次に・・
「ドラードギャラリー」および
「ドラード国際芸術家連盟」の
今後の展開と取り組みについて、
広くご紹介したいこともあり、
そのまえに、アートの普及活動について
考えてる理念みたいなもの・・・を
先に触れておきたいと思います。。

これまで、画廊での仕事のほか、
NHKでのアートイマジネーション展や
100人の作家を集めての「創作表現者展」など、
大きな施設を借りてのアートイベントもしてきました。
また、画廊内においても、多くの個展のほか、
さまざまな企画アートイベントも開催してきました。
その中、多くの作家の方々とも
交流の輪が生まれてもきました。
この中、新人作家の方も、大きな結果を残されたり、
すでにより飛躍の道を一歩踏み出されてる方もいます。。

今後、ますます、広く・・『アートを身近に・・』
という考えのもと、これから作家活動してゆく方
へも出来る限りの応援の目も向けていきたいと思います。。

基本な考えとしては、、これまでの美術界の主流であったように
アートがたんに高尚な世界のものとして、
たんに企業や一部のコレクターのものだけでなく、
今日のファッション業界や音楽業界のように
老若男女・・より生活に根付いた幅広いものとなっていけるよう・・
この「アートの世界」も広く生活の中に浸透してゆけるような・・
そうした普及の展開に尽力しつつ、またその中で
たくさんの作家も育っていくような環境づくりを心がけて
ゆきたいと、そう思っています。

現実の世界では、、たとえば、年間、
全国の美術系の大学や専門学校の卒業生だけでも
毎年、何万と輩出されるのに・・・
そのほとんどの方が、ごく少数の割合の人のみ
デザイナ-やイラストレーターという
職業としてのそうした仕事に就けることはあっても・・
画家や彫刻家といった世界の中では
個人として活動を続けても、現実問題として、
光りのあたる世界は
ほとんど皆無に近いような状況が長く続いています。。。
また、世界的に活躍しているビッグアーティストでさえ、
日本で有名になり、そこから世界へ・・というわけでなく、
他の国で注目を浴び有名となり、
そして日本に逆輸入されているような状況でもあります。。
でも、そんな日本だからこそ、
よりアートが一般にも広く根付いていく意義も
大きくあると思います。。
まだまだ、欧米諸国に比べ、、「アート」となると、、
閉塞感がいなめないのが、日本の美術界の現状と言えます。。

さて・・・本来、画家や彫刻家など、
そうした作家活動していく場合・・、
具体的には、それほど、多くの方法論が
あるわけではありません。。

まず「公募」からいうと・・
自己の作品を公募展などに出し、、受賞など
してゆく中で、注目されていくという面もあるのですが、
しかし、それも通常、他に仕事もしながらですと
年に1~2回、出品できるくらいが精一杯という方が
大半であり、その中で思うような結果を出すことは
極めて難しく・・また、1度や2度の入選や受賞くらいでは
なかなか、急にその作家活動に光りがあたるというものでも
ないのが現状です。。
さらには、一般の美術団体では、出品そのものも、
100号前後といった大きな作品が中心となるので
なかなかアトリエなどの制作スペースがない方は
そうした面でも厳しい面があります。。

続いて、、「画廊での個展」という側面ですが・・
(今日までも多くの記事で紹介してきましたが)
名のある画廊でスカウトされ招待展されるというのも、
ほとんどなかなか訪れる機会はないものです。。
それなりの経歴と、そして人脈や運というのも
多かれ少なかれあると言えます。。
そこで、まず作家活動していく場合、
レンタルギャラリーを借りてということになるわけですが、
そしてその発表活動する場所は、首都圏はじめ全国にたくさん
あるのですが・・
大半の画廊は、基本「発表場所を貸すだけ」
に、とどまってるところが実際多いので、、
作家も、たんに自分のお客さん・友達関係の人達が
見に来てくれるだけなので・・、
企画ギャラリーのように、美術誌などのメディアで
作家紹介してくれたりといったサポートや
広報活動などは、ほぼのぞめないものとなっています。。
もちろん、通常、レンタル代だけでは、
それに伴う費用が捻出できないという現実問題も背景
にあります。。

現在は多少、GEISAIやデザインフェスタ等、
いろんなアートイベントも広がりつつもありますが、
その都度、個々に、個展やアートイベントや公募といった
たんに分断した活動の中では・・
なかなか作家活動として、ひとつの道筋をつくるのもまた
難しいと言えます。。
また、所属する美術団体や、所属となれた画廊でも
もろもろの制約がかかるところもあり、、
逆にあれもこれもといった多角的な展開をしたくても
出来ない場合もあります。。。

そうした中で・・もちろん、どんな世界にも近道は
ないものですが、画廊やアートイベントなどの
発表活動とともに、インターネットや専門の美術誌など
とも連動を計り、作家間との相互交流の場を広げながら、、
一つ一つの行動が積み重なっていくような取り組みが
出来ないものかと、これまで、、ギャラリストとしても
(まだ新人ではありますが)いろいろ取り組んで参りました。
今後もますます、こうした展開をもとに
幅広い活動をしていきたいと思います。。

また、海外でのアートフェアーなども視野に入れての
展開も考えています。。
今回、それに伴い準備を水面下でもしてきましたが、
大震災などもあった状況のなか・・それは少し先になる
かもしれませんが、今後も
この日本で、より盤石な基盤を作りつつ、、
そうした大きな海外アートイベントなども、
企画していく所存です。。。

・・・と、いろいろ語りましたが、
(いえ、語り尽くせませんが^^;)
たんに、作家活動してる人が『趣味の一環』で
気楽に取り組んでいるものならば、、
気が向いたときだけ、なんらかの発表をすれば
それでいいのですけど、、毎年、個展やさまざまな
合同展やアートイベントに出展もし頑張ってる人は、
他に仕事もしながらの・・その労力や時間・・
そして、それにかけてる経済的なものも
大きなものとなっています。。
ここで、せっかくという言葉が適切ではないかもしれませんが
せっかくそこまで頑張られてる人には、、
たんに個展やアートイベント参加してもらえればいいだけ
というだけの発想でなく・・・、
いろいろ後押しやさまざまなフォローもしていける
体制を作っていきたいと思っています。。

そのうえで、私としては、
たんにギャラリーとしてのものだけでなく、
「ドラード国際芸術家連盟」としての
あたらな体制作りとその展開を考えてます。。
それも、たんに公募展のためだけの美術団体等のものでなく、、
さらに総合的なアート普及活動を
してゆくための美術団体にしていきたいと考えています。。。

そのことは、、この次の記事にて、
具体的に詳しく今後の活動紹介させていただきますが、
それとともに、、
その活動趣旨に賛同していただける作家様を中心に
新たなメンバーの募集もしたいと思います。。

今後とも、、、宜しくお願い申し上げます。。

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お昼すぎか、夜あたりに・・続編の記事を
アップさせていただく予定です。。