デッサンという疑問 | 画家の雑記帳

デッサンという疑問


先日、とあるイラストレーターの方から、
メッセージ欄で質問を受けた。

それなりに長いメッセージだったのだけど、
思い切り簡略化すると^^
「デッサンは必要か」という趣旨だった。

これは、絵をそれなりに描いてる人には
けっこう生じる問題だと思う。

その方も、思うように描けない部分を
より広げようとどこかの先生に習いに行ったが
どうも苦痛のご様子。

僕自身、絵を描きはじめた7年くらい前、
3ヶ月ほど週1ペースで先生について習ったし、
同時にその頃、
武蔵野美術大学の通信課題や
スクーリングで少しやった。
正直、私も苦痛だったな。。。

イラストレーターなどしてる人もそうだろうし、
僕のような空想画系のゆるい絵を描いてる人や
マンガ系の人も・・時に、必要ないんでは?と
思う時があるかもしれない。。

でも、なんというか
才能や素質や感覚とか言っても、
結局、目の前のものをきちんと
描きうつせないようでは、
才能以前の問題かなと
僕はそう思うに至り、、
自分なりに頑張ってきた(つもり)。

かのピカソや岡本太郎も大学時代、首席で、
デッサンも、ずば抜けて上手かった。
そう思うと、、、
やはり自由気ままなスタイルの絵を
描いていたとしても、どこかに
その基礎力の差はでるものかなと、、
感じてもいる。

それに、コップの水をちゃんと表現できたり
カーテンの陰影をリアルに表現できたり
石の硬質感を表現できたり・・と
そんな風な表現力の幅が
バックボーンとしてあったほうが
どんなイラスト的な絵や
抽象画や、はたまたマンガを描く場合でも
きっとその奥行きに差が出ると思う。。

それに書道を習うのでいえば、
楷書をちゃんとしないまま
いきなり草書から入るようなものだ。。

また音楽の世界でもそう。。
僕の知る限り・・
たとえばポップソングしてる人でも
一流の人は、ジャズもクラッシックも
あらゆる音楽知り尽くしてるような人が
けっこういるもの。。
知識や技術はどこかで生かされるはず、
やはり美術も同じかなと思います。。。

そんなわけで、、
いつも自由気ままななスタイルで
絵を描いてる僕も・・
たまにクロッキーしたり
精密画描いたり・・
写実の絵(リアルアート)したりと、
それは筋トレみたいな感覚でやっている(笑)。

ちなみに・・
つい最近描いた
そんな筋トレ的な絵を
ご紹介します。。。

キャンバスに描いたものに
さらにリアルに(そのつもり)
油絵の具でデッサンしていきました。。


$画家の雑記帳
デッサン絵画「ローマ兵士の像」油彩/F4サイズ

(これからの人のためのアドバイス)

人物でも静物でも細密で描く場合は・・
ただ色を塗ってゆき
その中で濃くしたり薄くしたり
というのではなく、
微量の絵の具を・・
時に「塗っていく」のではなく、
「置いていく」という感じや、
そっと擦るように、
なでるように・・、という筆加減に
意識をもってくことが大事です。。
場所によっては指でそっとこすったりも
します。そうした作業を繰り返しながら、
微妙な色の変化を
つけていったりします。
また、ぼかすところは、
少量置いた絵の具を、
少し時間を置いてから
サッサッとファンブラシとかで
ひろげたりしてグラディーション
したりします。。
(いづれにしても、鼻の息をとめる感じで/笑)
まぁ、技法的にはスフマートとか
いろいろあるのだけど、
そうした知識や技術も・・・
それなりにあると、
感性や感覚だけでやってる人よりも
何かと描く表現の中で
大いに役立つことが多いと思います。。

以上、デッサン講座でした(笑)

ペタしてね

デッサンとかリアルアートの世界は
いくらでも上には上がいるので
もし、めちゃくちゃ上手い人が
この絵や文章を見て、
「ふん、まだまだ下手クソなのに・・」
などと思っても、そこはスルーしてください(笑)。
ちなみにムサビ時代は
デッサンだけは残念ながらBでした^^;
でも、それなりに上達してきたかな、、最近。。