絵と距離という関係。 | 画家の雑記帳

絵と距離という関係。


絵を描いて画廊もしてるくらいだから
よく美術館にいく。。。
当たり前ですね。。
そして、鑑賞そのものより
どうしてもつい「どんな風にして描いたか」
が気になるため、すぐに近くに寄って
画面の近くで、ずうっと見るクセがある。。

で・・はじめてパリの美術館で、
ルノワールの大作を見たときだった。。

その絵の前に立ったとき、
けっこう雑なタッチだな~
このへんなんかいい加減な感じだなぁ~とか
巨匠作品相手に勝手な印象を抱いた^^;
で、一通り、筆さばきとか色の重ね方とか
じっくり見た後、やっと
2メートル、3メートルと離れた位置から
眺めだしたら、もうそのあまりの絶妙さに
ジ~ンとするものがあった。。

小さい作品でもそれはいえることだが
特に200号300号とか巨大な作品
になればなるほど、ある位置からの眺めが
(個人の視力とかで距離は変わるでしょうが)
初めてその絵の絵たる凄さを感じることが多い。。

まぁ・・ある程度、離れてみる、
なんてことは美術関係者じゃないくても
当たり前のことなのですが^^、
特にルノワールの場合は、それが
計算されし尽くされてる感があった。。。

・・・と記事タイトルでの話しはここまでで、

あと、美術館でよく感じること。。

たとえば、ある作家の画集などで
べつに何とも思っていなかった作品が
美術館で実物みて、すごく感動ということがある。。

佐伯祐三という画家をご存知でしょうか。
(知らない人は画像検索とかで調べてね^^;)
パリの風景を、言ってみたら、描きなぐり系の
スタイルで乱雑といえば乱雑なんだけど
独特の世界観があってとても人気ある巨匠です。

で、僕も、もちろんけっこう好きなんですけど、
すごく入れ込んでいるわけではない。。

ある時、箱根のポーラ美術館にいった時のこと。。

ピカソなどをはじめとした海外の巨匠の
ドデカイ作品群が並ぶなか・・
ぽつんと佐伯祐三の・・
たしか20号のくらいの小さな絵が
展示されていた。。

写真撮影できないんで画像はないですが・・
曇り空の夕暮れの・・薄暗い・・パリの裏路地
そんな絵だった。。
すごく哀愁感があり、何ともいえない深い風趣があり
もう見た瞬間、身体が固まりました。
海外の巨匠作品とかを・・
まぁ大きな美術館ですから、わりと1点1点
そんなに時間をかけずに観てたのですが
この絵の前で時間を忘れました。
もうずぅっ~~~~~と
立ち尽くしてしまいました。。感動しました。

そこまでの魅力を画集や特集本で
感じたことはなかったのに。。。

画集ではわからないというのは
よく絵を見に行く人なら、きっとありますよね。。

昨今では5月に行ったメトロポリタン美術館
でみたギュスターブモローの作品にも
同じような感動があったな。。。
画集ではなんとも思ってなかった作品なのに
すごい風格と画家の魂みたいなもん感じさせられた。。
(もしかして画集の写真家が下手なのかと思った/笑)

以上です^^。

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<オマケ>

~ひと昔まえのアルバムから~

●at POLA museum

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(ちなみに38の頃・・)

●at the hotel

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(流し目/笑)


ではまた~^^。