「彼へのインタビュー」~断片1~
いつも想像の自分と鏡で見る自分とのギャップに苦しんでいる
と彼は言った
自分が東洋人で日本語を喋っていることが奇異に感じられる
と彼は言った
自分が支配出来るものはない
自分は支配されている
自分の生さえ自分で選んだものではない
と彼は言った
どう死ぬかがどう生きたのか、ということだ
と彼は言った
僕の友人の基準は
僕が非常時に助けをもとめるか、ということだ
と彼は言った
理由のない反抗は幼児的だ
僕には明確な理由がある
と彼は言った
小さい時 この顔が世界に一つしかない
というのが不思議だった
と彼は言った
嫌なことが出来ない
他人に対する配慮がなかった
自分にしか興味がなかった
最近訓練している
他人の気持ちを想像する訓練
子供と老人 体の弱い人のことを考える訓練
というのは僕は子供の時から体が強くて
体が弱い人のことを考えなかったから
しかし40歳を過ぎて
体があちこち壊れてきて
初めて体の弱い人達のことが見えるようになってきた
社会は健常者を前提に動いている
弱者は切り捨てられる傾向にあるから
と彼は言った
彼の名 坂本龍一
詩のスタイルで
過去のインタヴュー発言から
敬愛する坂本龍一の言葉を紹介させていただいた。
断片1とはそのままPart1のことであるが
いろんな断片の集積から編んだものなので
こちらのほうが自分としてしっくりきた。
この「断片」は今後も続けていきたい。
もし興味のある人がいなくとも
僕の忘備録的要素が強い