岡本太郎さんとの出会い(パート1) | 画家の雑記帳

岡本太郎さんとの出会い(パート1)


これは、アラフォーと呼ばれる僕の年齢が
まだ19歳だった頃のお話し。

上京して1年たった頃、
近所の古本屋さんで岡本太郎さんの著作を発見。
「今日をひらくー太陽との対話ー」。千円だった。

岡本太郎さんといえば、あの「太陽の塔」を作った人。
1970年(まだ4歳だった)、大阪万博に
親に連れられて行った。ものすごい人ごみで
大人の背中しか見えなかった。しかし
中央エレベーター上がったあたりからいきなり、
どで~んと、ばかでかい「太陽の塔」を見た瞬間は
子供の新鮮な目にものすごい衝撃を与えた。
あの、にょろっとした顔もたまらない。
ただ凄くて、強烈な印象を持っていた。
そうした記憶がなつかしく、迷わず本を買ったのだった・・。

アパートに戻り、読みはじめると
これまた凄い。ゾクゾクしてくるほどの文体や
内容のおもしろさ、そしてその中に感じる
大芸術家の深い叡智・・。
一気に取り憑かれ、僕は、岡本ファンになった。
岡本太郎さんはその友人、川端康成や花田清輝などから
当時「文筆家になったほうがいいんじゃない」と
言われたほど、その文章にも定評がある。

その1冊をたまたま読み終わると、
また同時に、近所の古本屋に新たな1冊が入荷。
これまた千円。また買う。また読む。また感動。
なんとこれが偶然3回も立て続き、
3冊読み終った頃には、居てもたっても
いられなかった。
この出来事はきっと意味がある・・・
もう
「どうしてもひと目、会ってみたい」、
会ってやるぞ~、という思いが強まった。

住所は当時のタレント・有名人図鑑みたいな本で
すぐにわかった。
(現在の青山の岡本太郎記念館が当時のご自宅だった)

よし、会えるかどうかわからんが
ともかく岡本さんの家に行って見よう!と決意。

「どうか、岡本太郎さんと会えますよに・・」
祈りをこめて・・僕は自宅を後にした・・。

(つづく・・・)