花といぶし銀 | 画家の雑記帳

花といぶし銀

あの人の芸には花がある、なんて言い方がある。
それは、「今をときめく」的な旬を感じさせる響き。

花は咲く。しかし、花の命は短い・・
そう花は散る。だからこそ、その極みの一瞬に
魅了されるし、惜しまれもするのかもしれない。

一方、あの人の芸にはいぶし銀のような深みがある、
なんて言い方もある。

「花」は才能の開花で、先天的な天分の要素が強く、
「いぶし銀」は後天的な・・そう、その後の
修練や経験の積み重ねから生み出されてくる魅力。

「いぶし銀」は永い。すぐに枯れることはない。
逆に、年齢を重ねるほど深光りしてゆくもの。

悪い言い方では、「今が花だね」なんて言い方もある。
「いぶし銀」のようになってゆきたいものだと、
そんな風に、今あるいろんな仕事に対しそう思う。