自分の平熱を、きちんと知っていますか?
身体が冷えてツライいう人は多いと思いますが、気温ではなく、そもそも体温が低いことが原因なのかもしれません。
平熱が35度台という低体温の人が当たり前になってきています。
1954年初版の『医学大辞典』(南山堂)によると「日本人の平均は36度89分±0.34」と記されています。
つまり、約半世紀前の日本人が脇の下で測った体温は、約36度5分~37度2分ぐらいというのが平均的だったのです。
この50年ほどで多くの日本人の平熱は約1度も低下しています。
体温はどんな役割を果たし、また冷えは身体にどう影響するのでしょうか。
人間の身体は本来、体温36度5分以上で正常に働くようにできています。
体温が1度下がると、エネルギー代謝は12%ダウン。
エネルギー代謝とは、食物から摂った栄養を、酵素などの働きで運動や体温維持のための力に変えること。
この力が低下すると、老廃物の排出もうまくいかなくなります。
痩せにくいことの原因でもあり、さまざまな病気の原因にもなります
また、体温が1度下がると、免疫を司る白血球の働きが30%以上もダウンします。
ガン細胞は35度で最も増殖する性質があるとされています。
そういったことから、低体温は、生活習慣病やアレルギー、うつ、ガンなど、さまざまな病気を引き起こします。
体温を1度上げると、免疫力は5~6倍アップするそうです。
現代人の身体を冷やしてしまった生活習慣とは何なのでしょう?
その主な原因とされるのが
1.運動不足
交通機関の発達によって、歩く距離が短くなりました。
筋肉が減少するような生活になったんです。
体温の40%は筋肉によって作られていますから、筋肉が少なければ、熱が産生されにくくなります。
2.食生活の変化
夏が旬の食べ物には熱くなった身体を冷やす効果があります。
今では冬でも夏が旬の食べ物がスーパーに並び、常食されています。
つまり身体を冷やす必要のない季節にも、それらを食べることで、身体を冷やしてしまっているのです。
3.過度のストレス
ストレスも身体を冷やす要因のひとつです。
ストレスがかかると、身体はアドレナリンなどのストレスホルモンを分泌して、ストレスに対抗しようとします。
ホルモン分泌で血管が収縮し、血圧が上昇した状態が長く続くと、慢性的に血流が悪くなり身体が冷えるのです。
4.排泄機能の低下
冷えは、排泄機能の低下を起こし、便秘などの原因にもなります。
排泄機能が低下すると、体内に余計な水分を溜め込みやすくなり、その結果、ますます身体が冷えてしまうのです。
では体を温めるのはどうすればいいのでしょう。
1.運動
人の身体は常に熱を発生しています。
その中で産熱量が40%と、最も多いのが筋肉です。
筋肉の70%以上は下半身に集中しています。
つまり体温を上げるためには、下半身の筋肉量を増やすのが効果的なのです。
特に、ウォーキングや、雨天でも部屋の中で行えるスクワットなどがお勧めです。
2.食事
温まるものは陽性、冷やすものは陰性の食べ物です。
一般に、白・青・緑といった寒色系の食べ物は、身体を冷やします。
反対に、赤・オレンジなど暖色系と黒色の食べ物は身体を温めます。
また、寒い北の地で採れる食べ物は身体を温めます。
反対に、暖かい南の地のものは食べ物は身体を冷やします。
他に、根菜類など水分が少なく固いものは陽性、生クリームやパン、バターなど水分・油分が多く柔らかいものは陰性と言えます。
身体を温めるためには、陽性の食品を積極的に摂り、陰性のものは控えめにします。
また、水を飲む健康法もありますが、過度の水分取り過ぎは、体を冷やします。
実際にどんなものがあるかは、ネットで調べれば沢山出てきます。
3.入浴
最近はシャワーだけの人が多くなりました。
しかし、シャワーを浴びるだけでは温まりません。
ゆっくり湯船に浸かると、温熱の血管拡張作用で、血行が促進され代謝がアップし、汗をかくことで老廃物の排出も促され、リラックス効果などもあります。
湯船に長く浸かってられない方は、半身浴が効果的です。
4.ストレス
軽度のストレスは返って能率を高めたりして効果がありますが、過度のストレスはできるだけ溜め込まないような工夫が必要です。
5.室温
夏場に冷房での冷やし過ぎは、基礎代謝を落とし体を冷やします。
また冬場は、腹巻、マフラーなど体をあまり冷やさないように工夫しましょう。
大病してからでは遅いです。
日頃から体温を高く保ち、健康を保持しましょう。
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