今回はゲシュタルト療法の「心身一如の立場」について書きます。
ゲシュタルト療法は、人間は一つの総合的なまとまりであり、決して、心と体、感覚と認知、思考と感情などを別個のものとして、分離して捉えてはいけないという立場に立っています。
実際に、心と身体は、密接に関連しあっており、分離することは不可能なのです。
これまでの心理学では、人間を総合的に見ると、科学的な調査方法が限られてくるために、あえて、認知だけ切り離したり、行動だけを切り離したりして研究してきました。
しかしながら、それは、あくまでも、研究や調査がやりやすいように、便宜的に、分離しただけなのです。
本当は、やはり人間という存在を、総合的に見ていかないといけないし、人間は、部分と部分の総和以上の大きな働きを示すものです。
実際に、心が病んでいますと、身体にも不調が現れます。
逆に、身体に不調があると、心も病んできます。
ストレスから来る胃潰瘍などは、その典型的なものですが、最近のスポーツ心理学の研究によりますと、心のストレスを取り除いてやると、怪我でできた傷が、何と4倍以上のスピードで回復するということも分かってきています。
いかに、心と身体が密接に関連しているかが分かると思います。
よって、ゲシュタルト療法では、このような心と体の関連性を、しっかりと取り入れて、心身一如の立場を取っているということなのです。
そして、ゲシュタルト療法では、心の病を癒すために、身体の不調にも注意を向け、
身体の不調を取り除くために、心にもアプローチしていきます。
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