組み立てる前に、みんなで梯子の段を柱にとめる「くさび」作りをします。Nさんからくさびの説明をしてもらいます。しっかり学べる子どもたちです。

これまでもノコギリは使っているし、細い角材なのでどの子も切ることができます。

友だちが切っているときは、わがことのようにして見守ります。

落ち着いて順番を待っていました。

今日、初めてきた子もちゃんと切れました。

一歳になった子どもは、くさびの面取り用のペーパーを積み木にして遊びます。

切れたかな?

ほらっ、見て、うまくいったでしょ!

全員、自分で切りました。

自分のペースで切ればいいんだ!

切ったくさびは、差し込む方の面取りをしておきます。削れているか確かめながら~

おっ、まだ、がんばってるねえ~

できましたあ~。たんと自分でできましたよ。

サンドペーパーでゴシゴシこすります。

四辺を意識して、こすります。

目だけで見るのではありません。指でさわって確かめながら

粘り強く完成させていきます。みんな集中しています。

くさびができたところで、いよいよ、組み立てます。

2種類の段を確認して、これを柱に打ち込むのです。もちろん、子どもたちが主役です!!!

さあ!打ち込み始めました。

重い金づちの方がよく入ります。

自分で持ってきた金づちでも打ち込んでみます。入る!入る!

でも、そう簡単には入らないように

しっかりとした作りになるように窮屈な穴にしてくれています。

お父さんと弟が見てくれています。

この子も一歳です。赤ちゃんの頃から活動しているので動きがしなやかです。さまざまなモノに関心を示し、働きかけます。

重い金づちだけどがんばってるよ!

中心をねらってしっかり打ち込んでいます。

おにいちゃんみたいにうちたいよう!

片側の柱に9本の段を子どもたちで打ち込みました。

次にもう一方の柱を段にはめ込んでいきます。

きちんと位置を合わせましょう~

今度は大人の出番です。

9段を代わる代わる打ち込んでいきます。

くさびの穴がちゃんと出るところまで深く

腕に子どもを抱えて!子どももしっかりと見ていますね。

力の入れ方がうまくなっていきます。

お父さんも!

金づちの使い慣れている人の打ち方はちがいますね。

区区切りのところまでもうちょっと。がんばれっ!!

あと少しです!

しっかりしっかり

もうこれで最後です。9つの段が柱にしっかりと打ち込まれましたね。片側は、子どもたちが打ち込みましたし、もう一方は、大人が打ち込みました。

その段がいつまでもずれないように留める働きをするのが楔(くさび)です。

くさびは打ちにくいです。柱のきわ

でも、がんばりました。

うまくいってるかい?

おねえさんたちは、小さな子どもたちにやらせてくれました。

時間がかかっても

くさびを打ち込んで、新しい梯子が完成しました!!!

木工の専門のNさん使った木のお話をしてくれました。

この木は、40歳の年齢だそうです=年輪のお話。

ここから、この梯子ができるまでにどこでどんなに働く人たちがいたのかをみんなで考え合いました。みんなにわかるように小学生の子ども会議のお姉さんたちが絵を描いてくれていました。

木の苗をつくり、育ててくれた人➤40年間そだてて➤木を切った人➤トラックで運んでくれた人➤製材所で角材にしてくれた人➤そして、この梯子を組み立てられるようにNさんが加工してくれました。そんなたくさんの働く人々のおかげで、今日、みんなが新しい梯子を組み立てられたのです。

新しい梯子をエノキに立てます。立てる方法を子ども会議のおねえさんがよくわかるように説明してくれました。

わかりやすくするためにおうちから準備してくれていましたね。

説明してくれた通りにみんなで梯子をエノキの根元まで運びます。

さあ、立てるよう!

反対側からはロープでみんなで引っ張りました!!!

おっ、立ってきたぞ。

おおっ。うれしくなってきた。

もうちょっとやで

そんなに向こうまで(笑)ロープをみんなで引いている、繋がっているのがうれしいんだよね。

たったよう!!!

さっそく、次々と~

みんなで登りました。子どもたちの記念写真!

完成してよかったねえ~

今日は、

自分たちで古い梯子をおろし、新しい梯子を造って立てました。

みんな!やったねえ!!

全員集合して記念写真

終わりの会 あいさつ

梯子を組み立てられるようにしてくださったNさんにみんなでお礼の気持ちを伝えました。ほんとうにありがとうございました。

Nさんのお仕事の紹介。和風庭園の木戸や

幼児が洋式トイレを使うときの踏み台などを作ってくれています。

お孫さんのことを考えて作っているので心がこもっています。

みんなで片付けて終わりました。

短い期間で取り組むことになった企画でしたが、たくさんの貴重な体験いっぱいの学びの多い「古い梯子と新しい梯子」のイベントでした。私たちの目の前にあるモノの向こうにはたくさんの働く人たちがいるということを学びました。