「流しそうめんをしようよ~!」


ある若いお母さんが、「自分は親に流しそうめんをしてもらったけれど、私は子や孫にしてやる力がない。自分も流しそうめんのできる人になりたい!」と声をあげてくれました。


今年の年間計画を立てる時にこの意見が取り上げられ、夏に行うことになりました。


~8/7まで

晴天の高温の日々が続きました。

その間も、スタッフの皆さんは、いそがしい日常の中にこのnagomigardenの清掃、草引きなどの時間を作り、作業してくださいました。本当に、ほんとうに暑かったですね!!!


8/8は、流しそうめんの準備の日。


まず、竹藪に入って、竹を切りました。

太さは大人の両手の親指と人差し指で輪を作ったくらいの太さで、できるかぎりまっすぐなものを選びました。


のこぎりを初めて使う人もちゃんと切りました。幼稚園の子どもも一緒に切りました。切れると竹がゆっくりと傾いていき、やがて隣の竹にもたれかかってとまります。切った竹は運び出します。下の方から持ち上げ、枝枝が絡みあう中をぐいッとひっぱって出します。これはなかなか大変でした。でも、さすが小学校6年のお姉ちゃんたちは、大人の力を借りながらも、3人で力を合わせて運び出しました。倒れたとき、先の方は切り落としておきます。


nagomigarden まで運んだ竹は、慎重に地面をころころさせてまっすぐかどうか確かめ、曲がりの目立つところから先も切り落としました。それから、いよいよ二つに割っていきます。



初めは、なたを真ん中に当て、木づちで打ち込みます。


二節ほど打ちこんだところで、鉄の丸棒を挿しこみ、その棒を両手で勢いをつけて割り進んでいきます。なかなか力のいる仕事ですが、バンッバンッと大きな音をさせながらお兄ちゃんお姉ちゃんたちが割り進んでいく姿はとても頼もしかったです。



次は、割った竹の節を取り除きます。


はじめは、節を欠くようにハンマーでたたきます。遠巻きに眺めていた子も、そのうちにやってみたくなり、近づいてきます。そして、やってみて「できたっ」という思いが、次へ次へと活動を広げていきます。






お父さんと一緒。一緒だからできる。手を添えてもらいながら、正しい使い方をマスターしていきます。



コツコツ、コツコツ。


コツコツ、コツコツ。


ハンマーで欠いた節を今度は、ていねいにノミを使って削り取っていきます。


どれくらいの時間続けていたでしょう。この子も、納得がいくまでずっと一つの節に取り組んでいました。

ノミの刃の向きでうまく曲面にそって節をきれいに取り除くことができました。


そうめんがうまく流れるかどうかがかかっていますから、みんな一生懸命です。機械を使えば、速く簡単にできる作業ですが、道具を上手に使えるようになってこそのNCEG。大人も子どもも汗だくで頑張りました。




さあ、いよいよ竹を連結します。

そうめんを食べるエリアは決まっていましたので、その位置から=一番低い位置から徐々に高い位置へとつないでいくことにしました。



傾斜がついているか水準器を使って、確かめながら進めました。


一番高い所は、軽トラックの荷台の上に台を載せ、その上に置いたスチールタンクの口です。

高さは、2m30cmあります。


こうしてつないだ竹の長さは、約30mにもなりました!


子どもたちは、大人の作業を見ながらも、主役になれそうにないと判断すると、すぐに虫採り、カエル捕りです。



たのしいよ~!


こうして、この日、流しそうめんの準備は完了しました。


大人も子どもも、流しそうめんの準備を自分たちでできた満足感でいっぱいでした。

明日は、そうめんを流し。みんなで楽しくいただきます~。