黄色い花をつけているのは、オトギリソウです。




オトギリソウは、この生石高原に広がるススキ原によく見られる植物です。



花弁は、5まい。雄しべはたくさんあります。


葉は、対生して、90度ずつずれて着きます=十字対生です。




名前の由来

葉を透かせて見たら、黒い斑点(油点)が見えるのですが、それが名前の由来になっています。オトギリソウ⇒「弟 切る 草」~です。平安時代の話です。鷹匠の名人の兄が「タカの傷を治すのにこの草がよく効くこと。それを秘密にしておくように」と言っていたのに、その弟が誰かにそのことを漏らしてしまったことに怒り、弟を斬り殺してしまったという話から、つけられた名前です。その葉の黒い斑点は、斬った時に散った血だというのです。


子どものわたしは、その話を聞いて、ぞっとしたのを覚えています。父の口からこんな残酷な言葉を聞いたことがなかった。ましてや、その話の全容はショックを受けていたわたしには、まともには耳に入れられませんでした。それ以来、この植物を見ると嫌な気分になるのです・・・・。


きれいなはななのに~