山道の草むらに横倒しになって

あの蝶形のマメ科特有の花を咲かせているのは

コマツナギという小さい木です。


ピンクのかわいい花が集まっています。これも、下から順に咲いていきます。




名前の「コマツナギ」は「駒」「繋ぎ」です。




馬がこのコマツナギがあると、大好物なのでその場から離れずにつなぎとめられるということからこの名前がつけられています。




★名前の由来を語りましょう~

「駒」は馬のことであるということを子どもに伝えられますね。

「つなぎとめる」というのは、単純に手綱を括り付けて何処へも行けないようにするという場合もあるが、直接的でなく、この名前の由来のようなケースもあることを知ることで、語彙の幅が広がりますね。言語感覚が豊かになります。


子どもと一緒に観察していて生物の名前が解ったら、その名前の由来を語りましょう。名前の由来には、いくつか説があったりしますが、それは大したことではないと思います。それよりも、その語りを通して、目の前の生物を見つめながら子どもの想像力がかきたてられ、高まっていきます。


子どもは、そうした話は、大きくなってもよく覚えているものです。そして、その子どもも大人になった時に、その話を自分の子どもにするのでしょう、語り合い、イメージを浮かべ親子で共有するときの心地よさを知っているから。

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豆知識

コマツナギの葉は、小さい葉が集まってできています。この小さい葉の並び方を見たら鳥の羽のようになっています。これを羽状といいます。小さい葉=小葉がたくさん羽のように集まっているので羽状複葉といいます。これが一枚の葉なのです。また、枚数が奇数なので奇数羽状複葉と言います。