クモの中にトリノフンダマシというのがあります。「科」でいえば、コガネグモ科です。~コガネグモ科トリノフンダマシ属~


この名前=変ですね。でも、その名前のように鳥の糞に似た姿をしているのです。~色や艶までWWWW~



これは、シロオビトリノフンダマシ



池の堤のススキの葉陰にいるのを見つけました!



トリノフンダマシを知っている人なら気づくかも知れないけれど、そうでなかったら通り過ぎてしまうでしょうね。




このクモは、昼間はこうして葉陰などに丸い体の前に脚をたたんでじっとしています。だから脚には気がつきません。それで、いっそう、鳥の糞に見られてしまいます。



暗くなってから糸を何本か渡しただけの簡単な「網」(?)を張って、蛾などを捕えて生きています。




ここからは夕方です。(実は、この笹にマーキングしています)

ほらっ、葉陰から出てきて、動き始めていますよ。


糸を流して~

餌をとる準備をしそうです~





私の畑では、これまでに2種類のトリノフンダマシを確認しています。


実は、私は、中学生のとき、父の勧めもあって6月くらいから夏休みを中心にクモを採集しました。身近にいるクモを一つひとつ採集し、管瓶にアルコール漬けにして標本にしました。この時に標本にできた種で、今では見かけないものがたくさんあります。


しかし、この私の標本には、このトリノフンダマシはありませんでした。一度、見てみたいものだと図鑑を見るたびに思い続けていたのです。


それが、退職後~5年前の夏、野良仕事をしている畑の里芋の大きな葉にいたのです。もう、びっくり!その時は、興奮しました!トリノフンダマシの生態にかねてから興味があったので、その日の夜中に懐中電灯を持って観察に行きました。そして、書物に書かれているような餌の捕り方をしているのを自分の目で確かめることができたのです。





あすは、「ベニシジミのメス、や~い!」です。