「むむむっ、これは、このかおりは~?」
この時期にこんな、甘い香りを漂わせるのは?
クチナシだっ!
見ると、遠く池の向こう岸に咲いています。距離にしたら300mは離れているでしょう。
それでも、ここまで匂いが~
冬時からずーっと、水量が多くて池の畔には下りられないでいたのです。田植えの時期に水を流したのにまだまだ、岸辺に容易に下りていくことは叶いません。しかし、この香りをくれているのに放っておけなくて、何とかしてそばまで辿り着きました。
白い花弁 6まい
雄しべと雌しべ
やがて花は、黄色へと変わっていきます。
もう、受粉に成功したようです。
つぼみの時 緑から白へと
このねじれがほどけるように花が開いていくのを子ども頃、見ていました。
冬には、実が熟し、オレンジ色に。食品の色付けに使われます。
アカネ科クチナシは
香りも、色も、実も、とても魅力のある植物です。
~クチナシの園芸品種に八重咲きのものがあります。八重咲きというのは、一重咲きを変えたものです。何をどう変えたかというと、一重の方の雄しべを花弁に変えてしまったのです。だから、実ができなくなったということです。同じようなのに、ヤマブキなどがあります~