毎年、一番初めに花を見かける場所というものがあります。このレンゲソウはいつもここの田のあぜ道のここに生えているのがこの辺りで一番先に咲かせます。
春と言えば、真っ先に浮かぶのは、レンゲなのではないでしょうか。
ピンクに咲き広がった時の田の風景が春の象徴のように脳裏に残っています。
それは、家畜の餌であり、田に鋤き込む緑肥として種がまかれていたことも、小さい子どもでもしかと分かっていました。なぜなら、実際に馬にやるためにレンゲを刈っているところ、馬が食べているところを見ていたし、牛に鋤を引かせて田の土に混ぜ込んでいく仕事をなさっているのも目近にこの目で確かめた経験があるからです。
あの頃は、子どもたちがレンゲの花が広がった田に自由に入り、それぞれが遊んでいました。~髪飾りをつくったり、指輪にしたり、ただむやみにむしりとって投げ合ったり~ミツバチの羽音を耳の奥で聴きながら寝ている人もいたり~遊んでいました。その体験こそが小学校に上がった時の学習をちゃんと支えていました。学習は、難しいものではなく、これまでの体験を整理し、意味づけてくれる楽しいものでした。
今のように、こうした体験の乏しくなった中では、子どもたちは学習=覚えることがおおきな比重になり苦痛なものと変わってしまっているのです。
子どもも、大人も自然体験と、家事労働を中心とした生活経験をたっぷりできる暮らしを取り戻し、学習を本当に楽しいものにしていきたいです。体験の教育的にも大きな意味をとらえなおしてみませんか~