“現代の季節感”
今は、「季節感」を日々の生活から受け取りにくい中で子どもたちも私達も暮らしています。
季節感を漂わせてくれる大元は、自然ですが、その自然と距離があればあるだけ、季節というものが当然、感じにくくなりますね。
「蕗を採りにいく季節」「筍を取に行く季節」「独活を取に行く季節」「松茸を・・・・」というように、この季節になれば、山へ行けば、○〇〇が採れる=というような暮らしは、なくなっています。
“季節のイメージを育てる”
「秋」を探してみましょうと言った時、「秋になれば○○〇」を知っていることが前提になっています。そして、そのイメージに合ったものを「見つけたっ!」ということ=「秋見つけ」になります。しかし、子どもたちは、まだ、そのイメージは形成されていませんから、この「秋見つけ」では、秋になれば、こういうことがあるんだ~ということを具体的にたくさん体験的に学び取ることが課題となります。
秋になれば紅葉が見られ、落ち葉が敷き詰められ、秋になったら決まって咲く花、実りの代表的な果実、秋になったら鳴く虫のことなどなどを確認していく事が課題となります。~その場合、日本各地の季節の表情は、一様ではありませんし、また、個々の子どもの暮らしている環境によっても多様になりますね~
しかも、何度もそうした経験を積み重ねるうちに出来上がっていくイメージです。
だから、子どもたちには、これまで同様に日々の自然に触れるように促し続けていきます。そして、見つけてきたものを「秋」という季節とつなげて認識させていきましょう。自然と触れる暮らしを取り戻すことこそ大切です。
植物に見られる「秋」
・秋に開花する野草
ヒガンバナ、キンモクセイ、野菊・・・・・・・・・・・・・
・秋に実るもの
草花~ヨウシュヤマゴボウ、せんだんぐさ、オナモミ・・・・・・・・・・・・・
木の実~ぎんなん、どんぐり、ガマズミ、アケビ、柿・・・・・・・・・・・・・
栽培してきた野菜の収穫~さつまいも・・
・紅葉
昆虫に見られる「秋」
・鳴く虫
・交尾
・産卵を終えて死んでいく昆虫
その他
・気温
・雲
・日長
~まだまだ、あるでしょうね~
こういうものに気づかせるのがこの「秋見つけ」ではないでしょうか~。秋のイメージ作りを育てるのがこの授業だと思うのですが、どうでしょう?
季節が移り変わっていくのを子どもたちに意識づけてやりましょう。