もう2か月くらいも前のことになると思います。いつも歩く山道がきれいに草刈りされていたのです。二つのため池のある山道ですから、多分、治水管理の関係だったのではないでしょうか?


 その刈られて落ちていたものの中に笹の枝にくっついたまゆがありました。    

 そのまゆは、まだ、蛾が羽化していないまゆだったので、踏まれてしまいそうに思い、持ち帰って飼育ケースに入れていたのです。


 何日経っても、外からは変化があるのかないのか全く分かりません。


 いつの間にか、「うまく成長できずにダメなのかもしれないなあ」とあきらめていたのです。それが、昨日、大きな蛾が誕生しました!!!


NCEG 自然・子ども・教育の会


 ヤママユです。


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 これが拾ってきた笹についていた繭(まゆ)。


 ヤママユは、触覚がふさふさしています。


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 ブナ科などを食草にします。



 ケースから外に出してやろうと手ですくうようにしたら、「おまえの手など借りない!」といわんばかりに、元気よく空に向かって飛んでいきました。

 大変、凛々しく、生き物としての誇り~力強さを感じました。(あの「大造じいさんとガン」の残雪という名のガンのようにね)


 「まゆを拾っておいて、よかった」と思いながら、飛んでいった空を見つめていました。