里芋が育ち、大きな緑色のきれいな葉が展開しています。そうすると、いつも、ハスモンヨトウという蛾が卵を産み付けに来ます。卵が孵化すると、大量の幼虫たちが現れ、葉を食べて、ぼろぼろにしてしまうのです。それで、葉を見て回りました。すると・・・
クモが飛び出したのです。イオウイロハシリグモです。
葉の裏にコグモたちがいーっぱいいます。クモの子を散らしたようにという言葉通り、たくさんのコグモたちがいます。
卵嚢(らんのう)の袋がぺちゃんこになっています。ここから孵ってきたのです。
他の里芋の葉にも、卵嚢の袋とコグモたちの脱皮した皮のかたまりが残っていました。
このクモたちは私の畑を住処にしています。そして、人間である私は、育てている野菜を取り巻く生物的環境を考えに入れて消毒しなくても収穫に到達できるような栽培をしようとしてきました。
その環境の中の一つにこのクモたちの役割も視野に入っています。網を張るクモ、ハシリグモのように徘徊するクモたちが畑には無数にいて、私の野菜作りと関わっているのです。