私は、子どもの頃、独りで庭で遊んでいる子でした。その遊び相手は、生物たちでした。それは、カリフォルニアポピーの帽子をとったり、カエルにハエの餌をやったり、アリどうし戦争させたり、カメのダニを取ったり・・・・・。ありとあらゆる庭にいる生物たちです。
チョウもその中にいました。イチモンジセセリです。このチョウは、人を恐れないのでしょうか?そうっと近づけた私の指先に乗ってくれるのです。
そして、決して慌てる様子もなく手に乗っていました。
時には、私の手の汗を舐めているのも観察しました。
6/22にキマダラセセリを取り上げましたが、同じセセリチョウ科のチョウです。
自分の手にじっと乗っている黒い大きい目のこのチョウが可愛くて大好きでした。
動物で、逃げないでいてくれるのは、このイチモンジセセリだけだったように思います。だから、私には特別な友達だったのです。
近所の子どもと遊ばない(遊べなかった)私には、こうした生き物たちと過ごした楽しい時間が今も大切な宝として私の心の中で生き続けています。
昨日、朝のNHKで虫を怖がる子どもたちのことが取り上げられていましたが、生活の変貌がもたらした、子どもの貧しい現実を思い、心が重くなりました。