今度の観察会は、お知らせした通り「ニシキキンカメムシ」を中心とした生物の観察会です。ニシキキンカメムシの個体数は、私が観察するようになって以来で昨年が最も多かったのですが、今年はどうなのか、下見に行って来ました。

 山道を歩いているとふ~っといい香りがしたのです。なんだろうと辺りを見回しても、それらしいものは見つかりません。捜していると、ようやく木が茂った向こうにピンクのユリを見つけました。ササユリです。
NCEG 自然・子ども・教育の会

 まちがえて、ヤマユリと言う人がいますが、ヤマユリはまた、別の種です。

 葉が細く笹のようだからついた名前です。


NCEG 自然・子ども・教育の会

 ほんとにやさしいピンクの色ですね。

NCEG 自然・子ども・教育の会
 花粉がこぼれ、花弁についています。めしべの柱頭には、花粉がつきやすいねばねばした液体がついています。


 このササユリも、綺麗だから手元に置きたいからと根こそぎ盗っていく人が後を絶ちません。とてもやりきれない気持ちになります。(今回、このユリともう一箇所離れたところで一株、見かけました)



 山道沿いに咲き並んでいたならば、どんなに素敵なことでしょう。