夕方、犬を連れて池の堤まで上がりました。池でルアーフィッシングをしている人がいました。その人とは、反対側の岸を見ると白い花があちこちに咲いています。
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 下りて行ったら、いい香りで、すぐ分かりました。

 クチナシの花が咲いているのでした。


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 この山には、クチナシが多いのですが、こちらの岸辺をこの季節に歩くのは本当に久しぶりだったので、こんなにたくさんのクチナシがあるとは、意外でした。


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 真ん中に突き出ているのがめしべ、花びらと花びらの間に紐状になっているのがおしべです。花びらは、初めのうちはやや閉じ気味です。それで、おのずとおしべはめしべを囲むように立っています。受粉もしやすくなっています。


NCEG 自然・子ども・教育の会 アブがめしべをなめていました。

NCEG 自然・子ども・教育の会 花が終わり、口無しの実が~


 このクチナシは、もちろん、野生のクチナシです。園芸品種のような八重咲きのものではありません。従って、クチナシの名前の由来になっているあの実をつけます。そう、食品を黄色に染めるのに使う実ですね。


 園芸品種は、花びらをたくさん増やすために、おしべなどを花びらに変えてしまっているために実を結ぶことはありません。



 夕方の暮れなずむ中、花の白さがぽっと浮き出るように見えていました。

 あ~あ、いい匂いだ~。