夏野菜にはウリ科のものがあります。先日、そのウリ科の「害虫 ウリハムシ」(5/30掲載「害虫と呼ばれて」)のことを書きましたが、今日は、ウリ科の花についてです。


ウリ科の植物の花を見ると二つのタイプがあります。明らかに違います。

ここに、キュウリとズッキーニの例を見ることにします。


まず、キュウリ


NCEG 自然・子ども・教育の会
左右にちょうど開いている花がありますが、比べてみて下さい。違いますね。


左の花を拡大します。


NCEG 自然・子ども・教育の会
右の花を拡大します。


NCEG 自然・子ども・教育の会
花の下が違いますね。


左の花の下には太い膨らみがありますね。右の花にはありません。

太い膨らみは、あのキュウリに育っていく部分です。右の花にはそういうところはなく、ただの茎です。


花の中を見てみると、左と右を並べてみます。


NCEG 自然・子ども・教育の会
NCEG 自然・子ども・教育の会



花の中:上は先が分かれた形になっています。下の方には、花粉がついています。

上は、キュウリの雌花です。下は雄花です。


ズッキーニでは雌花は


NCEG 自然・子ども・教育の会

NCEG 自然・子ども・教育の会

雄花は

NCEG 自然・子ども・教育の会

NCEG 自然・子ども・教育の会

 キュウリもズッキーニも雄花と雌花とに二つのタイプの花があります。

 そして、雄花の花粉が雌花の柱頭につくことで受精し、雌花の下の子房が育っていき、実るのです。この花びらの下に子房がある植物を下位子房といいます。キンポウゲなど、上位子房の植物もあります。


 また、キュウリやズッキーニは、同じ株に雄花と雌花が咲きます。これを雌雄同株といいます。これまで、ブログにあげた植物では、アケビも雌雄同株でした(5/10掲載「アケビの実は、すでに」)



 雄花と雌花がそれぞれ別の株につく場合は、雌雄異株といいます。