田は間もなく始まる田植えに備え、トラクターの音がにぎやかです。その音が途絶えた夕方、用水路沿いの道を犬を連れて通っていたら、犬が何かに強く反応した！！犬は、水がひたひたになっている用水路の中を歩くケリの子ども２羽を発見したのだ。
その瞬間、「キキッ」「キキッ」とするどい鳴き声と共にこちらに向かって飛んできたものがいる。ケリの親鳥だ！！！！
犬は、ケリの子どもを追いかけるどころか、その鳴き声を上げながらやってきた親鳥に注意を向けられ、そっちに夢中になった！！！田の中を親鳥に向かって疾走する犬。子どものケリのいる場所からどんどん離れていく。
啼き叫ぶ親鳥・・・・・・・・・・・・・・・・・追い回す犬
走り回ってへとへとになった犬が私の元に戻ってきた。その時には、ケリの子どもは、用水路のずうっと向こうまで行ってしまっていた。
こうして、ケリの親は、子どもを犬から守った。
千鳥の親鳥が羽を痛めたふりをして、子どもが襲われそうになったときに襲おうとした動物の注意を自分の方に向け、自分の子どもを守る様子をTVで何度か見たことがあるが、田んぼにいるケリも同じようにして子どもを守るのを見て、命を守り抜く親鳥のすごさに感銘を受けた。
日本犬の習性を持つ我が愛犬の健闘もたたえてやりながら。