1月例会でのEさんの話をよく思い出します。タイトル「楽しみましょう!自分よりすごい子どもたちと」というお話しでした。16年間、講師として毎年のように学校を変わりながら学級崩壊やそれに近い状態で前担任が手に負えなくなってしまった学級・子どもたちと向き合い、ことごとく建て直していかれたお話でした。学級崩壊にならない「教育観」「子ども観」とは何かというお話でした。それは、どこまでも子どもたちと信頼関係を築いていくことでありました。特に、この4、5月の出会いの中では十分に時間を取りながら その営みをていねいに・・・・・。
4月。新学期が始まっています。どの子どもたちも、こうした子ども観を持った先生方に出会えていることを願うばかりです。こうした教育観は子どもたちをのびのび、いきいきと活動させていきます。それは、学校での生活の大半をしめる授業中の活動にはむろんのこと、休憩時間、友だち関係などありとあらゆる場面に子どもらしいのびやかな姿となって現れます。
数日前、こんな話が舞い込みました。
「N先生、赤い葉っぱやのにこすったら、緑色に変わる不思議な葉っぱ見つけた!!」爪で擦ってなにやら模様を描いています。ある子はうれしくて真緑に擦ってしまっていました。
びっくりして、早速一緒に子どもたちと休憩時間に見に出かけました。聞きつけた他の子どもたちもついてきました。それは校庭の片隅に2本だけ生えているアカメガシワでした。
次の日の朝の会、、発見した子どもがみんなに知らせてあげてくれました。「見たい人は大休憩に集合!」ぞろぞろついていったみんなで、また、赤い葉っぱを緑にして「魔法」「魔法」といいながら遊びました。ほんの小さなアカメガシワでしたから、若葉は・・・1枚もなくなってしまいました・・・。
長く自然観察を続けてきたのに、私は知りませんでした。星状毛があって「赤い」ことは知っていましたが、実際にその密生した毛に触れて、確かめたことがなかったのです。子どもの方がきちんと観察しています。
んとに簡単にはがれ落ちました。
毎日、足取り軽く学校に向かう子どもたち、そして、教師。その下支えになるのが「信頼関係を育てていく教育観・子ども観」ですよね。
今年も素敵な子どもたちと楽しい日々を重ねていけますように。