異世界こぼれ話 その六十「ジョン・タイターII:アヌンナキとニビル」 | Siyohです

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音楽とスピリチュアルに生きる、冨山詩曜という人間のブログです

タイターはニビルに行って、実際にアヌンナキに会うことになりました。アヌンナキは平均身長が2mくらいあって、それ以上のものもいるとのことですが、支配階級と、2つの戦士階級に分かれています。戦士階級は遺伝子操作によって作られていて、空中戦を担当する鳥の頭を持つ、エジプトのホルス神のようなヒューマノイドと、地上戦を担当するアヌビス神に似たジャッカルの頭を持つヒューマノイドとに分かれます。

支配階級は人間とほぼ同じなのですが、頭蓋骨が長いのが特徴です。世界中に見つかっている長い頭蓋骨は、アヌンナキの子孫と思われるとタイターは言っています。

ちなみに、アヌンナキはグレイのように変身することが可能です。だから3階級のどれも、普通の人間のように見えることがあるわけです。

 

彼らの武器はタイターによると、2030年代にアメリカ軍が使用していたテスラ製の武器に似ていたそうです。しかしそれ以外にも、上のアヌビスの画像が持っている、エジプトのアンクに似た手持ちの武器も使っていました。これらはとても強力で、45m程度先の相手を殺すことができます。また、15m以内の近距離の相手を焼却する、ビームを発射する槍のような武器もありました。タイターはタイムトラベラーマニュアルに、アヌンナキに武器を向けられたら即座に殺すように書いています。

 

タイターは、アヌンナキが地球の古代文明の主要な部分を占めていただけでなく、その昔、人類の多くを奴隷にしていたと確信しています。考古学的な証拠から考えると、アヌンナキは43万年以上前にペルシャ湾の地域にやってきたようです。彼らは大量の金を手に入れることだけを目的に地球を植民地化しました。タイターが見たニビルの大気は黄金色の霞のようでしたが、これはアヌンナキが大気中に化学物質を送り込んで天候を操作していて、そのために使われる主要な鉱物のひとつが金だからです。彼らはこの手の天候操作を過去の地球においても行っていました。また、天候操作に限らず、彼らの技術にはほとんどいつも金が使われていると言います。タイターによると、アヌンナキは遺伝子のスプライシング(複数のものをツギハギするみたいなやり方)で私たち人間を作り、金を手に入れるための奴隷として使っていました。彼らは自分たちと猿のDNAを組み合わせたのです。

 

アヌンナキは、農業、音楽、楔形文字、法律(ハムラビ)、数学などを人類に伝えました。しかしそういった技術や知識は、地球上の戦争と地球外の戦争によって何度も破壊されてきたのです。世界中に、私たちよりも優れた知性と能力を持った存在が、植民地化を行っていた痕跡が見られます。それらの遺跡の中で最も古いのは、トルコのギョベクリ・テペでしょう。ギョベクリ・テペの遺丘に残された構造物は非常に古く、紀元前1万年から紀元前8000年の期間に建てられたと考えられています。

もうひとつの遺跡はボリビアのプマ・プンクで、ここには現在の道具では再現できない石細工があります。プマ・プンクなどのティワナク遺跡では、石材が豆腐状に長方形に切り出されたものが多く、その面は見事に平らです。これら石材の切り出しや加工方法、それに利用された道具について確実なことはわかっていません。 

タイターはこれらの遺跡は宇宙船の発着に使われたが、意図的に破壊されたと言っています。ちなみに、有名なギザのピラミッドは発電機として使われていて、かつて火星にアヌンナキが住んでいた頃、火星と古代エジプトをつなぐゲートウェイがあったとも言っています。

 

アヌンナキは好戦的な種族で、地球に限らず、銀河中のさまざまな人々や種族を服従させていました。タイターの上官であり、後に友人になったグレイのロックによれば、アヌンナキはかつてグレイの故郷であるレチクル座ゼータ星でもそれを行い、グレイの反乱にあって、また他の星へと行ったそうです。グレイとアヌンナキは、地球や銀河系のさまざまな時代に182もの戦争を続けてきたと言います。グレイの武器は基本的にアヌンナキのそれより強力です。とは言え、もしアヌンナキがタイムトラベルして過去に行き、その武器を使ったらどうなるでしょう。この懸念は後に現実となります。それについてはまた後で書くとして、ここでは人類とアヌンナキとの関わりを更に書いていきましょう。

 

人類を金を採掘するための奴隷として作り出したアヌンナキはやがて、さらに遺伝子を改良して、子孫を残せるようにしました。そしてここから、アヌンナキと人間の混血が生まれだしたのです。しかしアヌンナキの最高評議会はこれを良しとせず、この新種の人類を絶滅させることに決めました。ニビルが約12,500年前に太陽系を通過したとき、火山噴火や大規模な高潮などの気候的な大災害によって、人類の多くが一掃されたのです。いわゆるノアの箱舟の事件です。ノアの箱舟の話に限らず、世界各地に残る洪水伝説をみると、最高評議会の決定に不服で、人類を残そうとしたアヌンナキがいたのだと思えます。そして彼らが洪水後、人類の復興を手伝っていったのでしょう。やがて彼らは、タイターによると約8000年前、アヌンナキに服従する人間たちを統治者として残し、地球を去ったようです。このとき統治者として選ばれた人たちはアヌンナキの遺伝子によって強化されていて、ここから支配者の血統が始まったと言えます。

 

アヌンナキはその後も人類に干渉しようとし続けましたが、それはグレイや他の異星人たちによって防がれてきました。タイターによると、この手の戦いで一番最近起きたのはルネッサンス期の「1561年のニュルンベルク上空の天文現象」と呼ばれるもので、この当時の絵画に描かれているのは、グレイとアヌンナキの空中戦だと言います。

さて、歴史的なことはこれくらいにして、タイターが実際に訪ねたニビルの様子を書きましょう。小型のTR-3Bでニビルに行ったタイターは、ニビルの首都ディルムンDilmunに着きました。興味深いことにこのディルムンは、メソポタミア文明における重要な土地の名前で、シュメールの創世神話の舞台にもなっています。タイターはニビルのディルムンに案内された際、彼らの世界が環境的に衰退しているように見えたと言っています。水が不足していて、平均気温は49度以上、アヌンナキは可能な限り直射日光を避けていました。大気は金などの化学物質で天候操作されているため、黄金色のスモッグのように見えます。アヌンナキによると、この天候操作は自分たちだけのためでなく、地球から連れてきた生命を生かすためでもあると言います。タイターは大使と会った際食事を出されましたが、それが何の肉か聞いたら牛ということでした。アヌンナキは牛を家畜として、地球から連れてきているのです。

 

建物の多くは屋根付きの通路でつながっていて、完全に密閉されていました。中には冷房が効いているところもあります。建物は主に石と鉄でできていました。アヌンナキには石を溶かしてどんな形にでもできる技術があり、首都のいたる所にオベリスクとピラミッドがありました。中には上部が平らなピラミッドがあり、そこは乗り物の発着場に使われていました。こうした石加工の技術は、地球に残る遺跡でも使われていたのでしょう。彼らの車には車輪がなく、地面から浮き上がって移動しています。アヌンナキの首都は洗練されていて、一つの世界政府のもとに統一国家がありました。過去の歴史の中では国同士が対立していた時期もあったのですが、環境的そして経済的な理由から、国別に分かれているというのは最良ではないと判断したとのことです。

 

このようにアヌンナキはかなり文明的なのですが、タイターを案内しているアヌンナキは、自分たちの軍隊がどれほど強大であるかを誇示しているようでした。このミッションが行われた当時、地球とニビルは友好的な関係にありました。しかし、2つの惑星の間には条約はなく、特にアメリカとアヌンナキの間には、グレイやレプティリアン、トールホワイトのような協力協定はなかったのです。アヌンナキはそんな中、これからの地球との関係を少しでも優位に運ぶために、こうして軍事力を見せつけたのかもしれません。しかしこれは、後のタイターの任務の大きな助けとなりました。

 

タイターが大使に会ったとき、このニビル行きの本当の意味が告げられました。アヌンナキの中に、地球の遠い過去にタイムトラベルしようとしている軍事組織があるというのです。大使は、この軍隊の遠征について、どこで、どのような時期に行われるのか、具体的な内容を伝えませんでしたが、翌日タイターは王室の一人に会い、封印されたいくつかの通信文を手渡されました。タイターはその通信に何が書かれているのか知りません。しかしミッションが終わって地球に帰還する際、彼は自分の見聞きした知識をもとに、どうやったらアヌンナキの軍事力に勝てるのかを考えていました。

 

地球に帰ってデブリーフィングを受けていたタイターは早速、アヌンナキに軍事的に対抗して勝てると思うかと聞かれました。タイターの答えは「はい」です。地上戦であれば、EMP(電子磁気パルス)を発生させて彼らの武器を無効にして、十字弓、剣、ナイフ、石などを使って戦えば、彼らを倒すことができそうです。アヌンナキは背こそ高いものの、その体は生身の人間と同様に弱いものです。しかし飛び回るアヌンナキは手強いかもしれません。タイターはエリア51に戻ると、すぐに第177タイムトラベル部の新司令官に封書を渡しました。すると新司令官は封書を開けずに、タイターに新しい任務を与えると言いました。その任務が下されたのは翌日です。紀元前230年の中国に行き、アヌンナキの侵略によって、後に中国の初代皇帝になる予定の秦の始皇帝が倒され、国民が征服されるのを防ぐというものでした。

 

この任務の詳細は割愛しますが、タイターはアヌンナキの襲撃を食い止めることができ、その痕跡も完全に消して未来に帰還しました。もっとも、タイターは帰ってくるなりトールホワイトの上官に、なぜアヌンナキを生きたまま捕らえてこなかったのかと責められました。しかしこの戦いは過酷で、とてもアヌンナキを生け捕りにする余裕などなかったのです。しかもタイターは腹部に、全治一ヶ月以上の怪我を負いました。タイターは人間もアヌンナキもたくさん死んだ、この生々しい闘争の後で、もう自分はタイムトラベラーを続けられないと思い、引退することに決めました。

 

タイターは退役するにあたっていろいろな障害があるだろうと予想していました。そのため怪我から復帰するための休暇期間に、グレイのロックに手伝ってもらって過去に行き、そのまま未来に戻らないという選択肢を選んだのです。タイターが行ったのは、地球温暖化対策のために過去に送り出されたマーシャのいる、2000年です。タイターは出るとき正直に、マーシャに会いに行くと言ったのですがそれは別に止められませんでした。それ以来タイターは、通常の時間の流れに沿って生きています。

 

とは言え、マーシャと二人だけの生活は長く続かず、ある日、国防総省の役人がやってきました。より安全な場所へ移動してほしいというのです。タイターとマーシャはそれ以来、南カリフォルニアのある場所で、24時間体制の警備の下、二重のフェンスで囲まれた要塞に住んでいると言います。彼らはどこに行くにも、事前に許可を得る必要があります。また外出の際には必ず武装した警備員が付き添います。彼ら自身も、家にいるときですら武器を、いつも手の届くところに置いています。彼とマーシャが知っているタイムトラベルに関する事柄が、敵や外国政府、ISISのようなイスラム過激派グループの手に渡ることは望ましくありません。タイターもそれを分かっているので、この境遇を受け入れたのです。タイターはこの本を書いた時点で第177タイムトラベル部とは公式には関係していませんでしたが、エリア51やエドワーズ空軍基地の関係者の相談に定期的に応じていました。また彼は、地球外の植民地へと旅をする際の、生活改善のコンサルティングも行っていました。

 

このように、退役したとは言え軍にガチガチに縛られていたタイターが「Disclosed: Chronicles of John Titor II」を書いたのは、自分がこの世界線にいることによって歴史が変わり、防いだはずの第三次世界大戦が起きるかもしれないと思ったからです。そしてこの本が軍に認められ「Authorized: Chronicles John Titor II」となった背景には、次の二点を軍が認めたからだと言います。

  1. 2018年の第三次世界大戦の可能性に関する情報が、適切な人々に届く必要がある
  2. 地球温暖化を食い止めるためには、もうこれ以上情報を隠していられない

こうしてめでたくこの本は出版され、日本のAmazonでも売るようになって、私の目に止まったわけです。

ところでタイターがオリジナルのタイターを知ったのは、退役して2000年に来てからです。カリフォルニア州のバレンシアにあるマーシャの家に同居し始めたタイターは、新しい生活に慣れてきた2週間後、インターネットを見ていて自分の名前を使った人物がタイムトラベラーだと主張しながらフォーラムに投稿したり、深夜のトークショーで話題にされたりしているのを発見し、驚きとショックを受けたそうです。それ以来彼は自分のことをジョン・タイターIIと名乗るようになったのですが、彼はオリジナルのタイターを偽物だと考えています。それにしても、このタイターIIの名前がなぜ「ジョン・タイター」なのでしょう。クローン人間としての彼は、もしかしたらこのオリジナルのタイターの遺伝子を引き継いでいるのか。それは残念ながらタイターIIにも分かりません。

 

私は、タイターIIが目を覚ましたのが1978年というのが非常に気になります。オリジナルのタイターが向かったのは1975年。そこから数年滞在していたタイターもいたと思われます。だから、1975年から数年は、オリジナルのタイターの影響が一番色濃く出てくる年代と言えます。異世界こぼれ話 その五十「ジョン・タイター:広がる世界線とそれらの関係」にまとめましたが、オリジナルのタイターはその行動によって様々な世界線を生み出しました。そして行き着いたのが、もしかしたらタイターIIのいる、この世界線なのかもしれません。タイターIIはもしかしたら、1975年に行ったオリジナルのタイターをアブダクションして、その遺伝子で作ったクローンなのかもしれないとまで思えます。とは言えタイターIIは、誰か未来を知っている人が洒落で、クローン人間の自分にこの有名な名前をつけたのではないか、くらいに思っていますが。

 

さて、これでやっとタイター及びタイターIIのシリーズが完結です。最初からこのシリーズは長くなるとは思っていましたが、最初に異世界こぼれ話 その四十一「ジョン・タイター:歴史に残る初めてのチャット」を書いたのは4/17。5ヶ月もかかってしまいました。ちなみに、私はこのシリーズを書いていて、未来と同様に過去も変わるというのが、本当に身にしみて分かってきました。皆さんはどうだったでしょう?

 

次回からは少しの間、宇宙人と地球人との関わりについて迫ってみる予定です。