イギリスではThe Mummyと呼ばれていたブレンダンの映画。

映画館にも見に行ったし、テレビでもよくやっていたので

何度も、楽しませてもらった作品でしたが

 

ブレンダンが、その後、どうしていたかは、まったく気にもしていませんでした。

 

特に、好きな俳優さんでもなかったので、どうしたかも気にならなかったわけですが

おととい、急に気になりはじめて、

今日、早速、劇場に新作でアカデミー男優賞をとったという映画を見てきました。

 

このThe Mummyの彼の姿と今の姿、そしてあと5日しか生きられない巨漢の彼の姿が

人って、こんなに変わってしまうのか?

と、空恐ろしくなるくらいでした。

 

(笑)

 

ま。

 

メイクアップでもアカデミー賞をとったくらいの巨漢ぶりですから

もう、それはそれは、すごいですが…

 

で、ちょっと

この映画紹介しますね。

 

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カデミー賞授賞式のクライマックス。映画「ザ・ホエール」で12年ぶりの大役を務め、

見事主演男優賞を手にしたブレンダン。

昔は「ハムナプトラ」などのアクション映画で、大スターだった彼が、

約10年間荒野をさまよい、

見事な復活を遂げた今回の作品では、

彼の多彩な才能が存分に発揮された。

 

演じたのは、肥満した引きこもり文学教授で、

これまで知られていなかったブレンダンの一面を見せてくれた。

授賞式で感極まったブレンダンは、

過去の苦労を思い返しつつ、

オスカー像を手にした。

 

「30年前にこの業界に入り、苦労したけど、それがなくなるまでありがたいことか分かっていなかったものがあった」

 

と涙声で語った。

受賞スピーチでは、映画のタイトルでもある「ザ・ホエール」と「モービー・ディック」の言及から、

海にちなんだたとえを繰り返し、まるで海の底に沈んでいくような経験をしたと言った。

そして、

「自分の人生にかかわるいろいろな人が、その様子を見守ってくれているみたいだった」と語った。

 

彼の受賞は、また一つ、キャリアアップの証明となった。

 

ということで

Youtubeにアップされている彼の人生ストーリーで分かりやすいものを載せておきます。

これ

最後のあたり、なかなか!です。

泣かずに見れないかも。

 

 

 

で、来日していたんですね。

その時のインタヴューは、一番下につけておきました。

 

かつてのアクション俳優とは異なる、様相とお話に

何か…人間って…苦労が必要なんだな(いや、失礼な意味ではなく、自分でそういう人生を選択すると言うことが…)

 

 

さて

ここからが本題。

 

心理劇が映画化されているわけですが

これ、かつての名画座などでかかっていた内容の濃い映画の再来だと感じました。

 

NY派の、「質屋」とか

そんな感じの映画の深さと同じように思います。

 

で、

出演者は、たった6名で

その中の一人は、端役ですから

3人が女性で、主役のブレンダンと宣教師役のトーマスのみが男性ということなんですね。

 

とにかく

始まりが強烈で、

かつて見たリンゼイ ケンプの「パレード」だったかな?

幕があくと、舞台に2段構えの櫓があって、そこに立っている8名くらいかな~

の、男優たちが、音楽にあわせて一斉に、マスターベーションをするシーンを彷彿とさせる

シーンでした。

 

オンラインのビデオで、マスターベーションをする主人公は

血圧が230~150という大変な高血圧症。

心臓に負担がかかって、文字どおり、死にそうになるところに

宣教師がやってくる。

 

彼は、結果的に、主人公の彼氏だったアランのメタファーだということが、映画を見終わったときにわかるのですが

衝撃的な始まり方です。

 

で、

全編、終末思想を広めているニューライフというキリスト教が、人を幸せにするどころか

さまざまな不幸を呼んでいるということにつきるのですが

 

5次元ライフ的な観点でみると

言いたいことを言わず、

形式や常識にとらわれていきていると

結果的に、3次元の力が強くなって肉体が物質化してしまう。

そして、4次元という時間のある世界から、どんどん3次元物質世界に落ち込んでしまい

思考も感情もすべて、「形骸化」されていくんだ。

 

ということで

その感じがよく出ているわけです。

 

キリスト教の言う、原罪というものを背負って生きている主人公は

思考を2次元化するための教師です。

 

2次元に落とされた思考は、威力をもつはずなのに

それをもたないような文章化を生徒に教えている主人公。

 

最終的に

形骸化された書き方では、意味がないということを学生に伝えて

PCをぶっ壊してしまうわけですが

 

あ~~~~~~

ここらへん、すごく考えさせられますね。

 

事実や、感じていることをそのまま言葉にすることはかなり難しくて

言葉にした時点で、もう、その経験そのものではなくなってしまって

何か、別のものになってしまう…

特に、人々が専門用語のように使っているスピ系の言葉などや宗教的な言葉など

ウソっぽく聞こえてしまうわけです。

 

どうしたらいいんだよ~

というくらい、5次元とか7次元のリアリティって

なかなか伝えるのが難しい。

 

 

しかし

 

 

 

 

 

 

だから

 

 

 

 

 

面白いんです!

 

で、

今日は、ずっとこの映画とつきあってしまったので、頭の中はこのことでいっぱいですが

ブレンダンの俳優としての人生とこの作品は、とても重なる部分が大きいので

感動してしまいます。

 

演技力にではなく

 

人間力にです。

 

ということで

『The Whale』

 

良い映画なので、おススメです!