今年は昭和で言うと何年になるでしょうか?
そして戦後、何年になるでしょうか?
今もまだロシアとウクライナの侵攻は終わっていません。
イスラエル・パレスチナの中東情勢は8か月前にすでに
地上戦が開始され、越えてはいけない一線を越えてしまっています。
同じ地球上で深い悲しみの渦に巻き込まれている。
同じく呼吸をして、ようやく生きながらえていると想像すると
何も出来ない自分が歯がゆくなります。
世界はなぜ戦争をするのか。
戦争は何故始まったのか。
一体何のために長い間、人類は苦しみ続けたのか。
そこには大きな被害、深刻な未解決問題が残っています。
今回は7月21日に東京の「シベリア抑留者支援・記録センター」
代表世話 有光健氏に「よく分かるシベリア抑留」と題して講演していただきます。
有光健氏ご経歴
出身地 東京 早稲田大学政治経済学部(1974年卒)
1974年4月~1979年9月 日本アジア・アフリカ作家会議事務局員
1988年12月~1995年3月 アジア人権基金事務局員、事務局長
1994年10月~現在 戦後補償ネットワーク世話人、世話人代表
2000年6月~2011年5月 全国抑留者補償協議会参与、事務局長
2003年5月~現在 シベリア立法推進会議コーディネーター、共同代表
2011年4月~現在 シベリア抑留者支援・記録センター代表世話人
取材歴や受賞歴・本発行など
『未解決の戦後補償』(共著、創史社、2012)
『未解決の戦後補償Ⅱ・戦後70年・残される課題』
(共著、同、2015)
【講演内容】
60万人以上の日本人が労働力確保のために戦後ソ連・モンゴルに拉致され、
寒さと飢えと苛酷な労働のために1割の6万人以上が亡くなった大事件ですが、
非常に大規模で、複雑な要素がからむため、戦後79年たっても理解の難しい問題でした。
また、体験者の多くがあまりにつらい経験を語ることを避け、
家族にもほとんど話してこなかったようです。
異国での極限状況の中でのエピソードはいろいろあり、全体をまとめて説明することは
容易ではありませんが、なるべく分かりやすく、心がけてお話します。
【講話のポイント】
寒かった、ひもじかった、仕事がきつかったの三重苦だけでない、抑留の労苦と教訓。
【受講者へのメッセージ】
なぜ? もし? の疑問を大事にし、多角的に考えてみよう。
どなたでも参加できます。
予約は不要です。直接会場へお越しください。先着順です。
シベリア抑留体験を語る会札幌は、来年で活動して10年になります。
この間ずっと有光氏からの情報共有、時には連携をさせて頂きながら
活動を継続してきました。4月の高尾山シベリア抑留供養塔参拝も
有光氏が中心となって開催されています。
ぜひ、皆様のご参加を心からお待ちしております。
シベリア抑留体験を語る会札幌
会長 建部奈津子