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私たちはつい、目に見えて透明なものや、新しくて便利なものを安全で体に良い、と思い込んでしまうことがあります。
アジアのバングラデシュという国には、かつて大きな悲劇がありました。
もともと現地の人々は川や池の水を飲んでいましたが、微生物による感染症が絶えませんでした。
そこで国際機関などは、人々を救うために地中深くから汲み上げる、透明で衛生的な地下水の井戸を大量に作ったそうです。
感染症は劇的に減り、誰もがこれで安全な水が手に入った。と喜びました。
しかし数年後、その透明な水には、目に見えない地中のヒ素が大量に含まれていることが判明しました。
遥か遠くのヒマラヤからガンジス川によって運ばれ、何千年もかけて地底に溜まった自然の毒素だったのです。
濁っているけれどヒ素のない川の水と、透明で綺麗だけれど猛毒を含む地下水。
良かれと思って進めた近代的なアプローチが、結果として多くの人々を苦しめることになってしまいました。
この歴史は、現代に生きる私たちの健康観にも深く問いかけてきます。
症状を薬で一時的に消すことや、一見すると合理的で綺麗な解決策が、本当に身体の本質に沿っているのかどうか。。
見えている姿の奥にある、自然の大きな循環に目を向けることの大切さを、この水の話は教えてくれている気がします。
veda