ブログネタ:元気がないとき食欲はどうなる?
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一緒に食事を楽しむ友人も恋人もいない孤独な一人暮らしの人間にとって
インスタント麺とは手軽に空腹を満たす事の出来る非常に優れた食品である。
お湯を注いで数分待てば、後は注いだお湯を捨て、
付属の液体ソースを絡めれば調理は完了。
その日も私はいつもの如く麺が茹で上がる数分を待ちわびていた。
侘しいOLの日常がそこには広がっていた。
手取りは13万である。何かと物入りな都市での生活。
いつまで続けられるのだろう。
還暦を過ぎた田舎の両親も未だに働かざるを得ない経済状況、
今更地元へ戻るなんて選択は出来るはずもなかった。
近所の西友の二階で買ったキャミソール。
脇の辺りまで垂れ下がったその紐が全てを象徴しているように思えた。
昨日のわたしもきっと同じような格好で、
同じような事を考えていたのだろう。
毎日の記憶を出来るだけ曖昧なままにこの数年を過ごしてきた。
直視するにはあまりにも退屈な日々だから。
身を守る為に何の思い出も残らぬよう心を働かせてきた。
そして今日もまたプラスチックの容器から冷めたお湯を流しへ傾ける。
今日の思い出も一緒に下水道へと流していく。
それはいつもと同じ光景のはずだった。
明日も繰り返される光景のはずだった。
しかし神様はそれすらも私に許してはくれない。
そう。その日のぺヤングは中からXXXが現れたのである。
傾けたぺヤングの容器からお湯と共にずるんとこぼれ落ち
ステンレス製の流しの中でボゴンと音をたてる。
数分熱湯に晒されたそれは随分と柔らかそうである。
退屈な日常を受け入れることすら許さぬ神の所業。
私は津波のような侘しさに怯えつつも
私自身から津波のような湯きりを開始していた。
みつめあうと素直におしゃべり出来ない。
しかしそこに会話など必要なかった。
気がつけば私はペヤングにむしゃぶりついていた。
おくちの中で燃え盛る恋の炎。
きっと、きっと何か変わるはず。
甘い蜜の味からとろけるような未来を見ていたその時の私には
志の輔陰茎喪失事件の最重要参考人として取り調べられる将来など想像するよしもなかった。