スリーピー・ホロウ | Do or Do not, There is no try.

Do or Do not, There is no try.

ギターや音楽(含むDTM)絡みが多いかな

 

ヘッド(頭部)が無い、てことで首なし騎士になぞらえてそんなタイトルにしました。

 

というか、とりあえず

 

こいつを「首なし=スリーピー・ホロウ」と呼ぶことにしますw

 

あんま持ち物に名前とか付けないんですけどね。

(大昔に乗ってたA175のランタボは「ミレニアム・ファルコン」て呼んでたけどw)

(そう呼ぶと友人が「そいつは『古い』って意味か?」って聞くのがお約束でしたw)

 

 

 

そういや映画の「スリーピー・ホロウ」には

 

・イアン・マクダーミド (パルパティーン―ダース・シディアス)

・レイ・パーク (ダース・モール)

・クリストファー・リー (ドゥークー伯爵―ダース・ティラナス)

 

と、シスが3人揃い踏みでしたな。

シスは常に「師と弟子」の二人だけなのにねw

 

まぁレイ・パークは首なし騎士のスタントなので顔は出てなかったけど。

EP2公開前(だったはず)の映画なのでドゥークー伯爵自身はまだ世には登場してなかったけど。

 

TVドラマ版の「スリーピー・ホロウ」もそんなに悪くなかったのに3か4シーズンくらいで終わっちゃったね。

(どちらもアーヴィングの作品が原作ですが、全然関係は無いです。TVドラマは舞台が現代ですし)

 

 

 

閑話休題。

 

 

とりあえず、見てみましょう。

 

 

保護、というよりは危ないのでラップ巻きしてるんでしょうな。

 

ラップを剥がしてみますれば(まぁ剥がす前から一目瞭然だけれどもw)、

 

折れて無くなってるわけですよ、頭部が。

 

そりゃ無念のあまり霊になっても夜な夜な現れて人々を脅かすわけですよ(違

 

ナット幅は43mm、ネックのシェイプはCで厚さは厚からず薄からず、まぁ標準的な握り具合です。

 

ナットはプラか牛骨か判りにくかったんですが、汚れを取るのにジッポーオイルを使ったら染み込んでくように色が変わったのでおそらく牛骨だと思われます。

 

折れた断面。

 

表面に突き板が貼られてますね。

突板自体は2ミリほどの厚さで合板のようです。

まぁ合板なのはバインディングだのパーフリングだのインレイだのの加工の容易さでしょうね。

 

もしこのネックとヘッドがスカーフジョイント

 

 

(こういうのね)

 

だとしても、この部分はヘッド側の一部なのでコレを見る限り、折れた(ヘッド)部分はマホガニーと推測されます。

 

とするとやはりもしスカーフジョイントだとしても

(一般的なネック材である)メイプルのネックにわざわざマホガニーでヘッド部分をスカーフジョイントするとは思えないので、このネック自体もマホガニーだと推察されます。

 

まぁ、レスポールタイプならネックがマホガニーなのは真っ当ですかね。

 

もしスカーフジョイントでなければヘッドの耳部分(ネックの幅より外のペグが付いてる辺り)が別の木材である可能性はありますが。

 

フレットバインディング(正確には「フレット・エッジ・バインディング」か)。

 

フレットがネックの端(この場合バインディングの上)まで行ってなくて、バインディングがフレットの形状に合わせて成型(成形?整形?)されている仕様です。

 

これはなかなか手間のかかる仕様で、基本的に廉価なクラスのモノではあまり見かけないですね。

 

フレットは結構減ってますね。

指板も所々えぐれがありますね、そんなに深くはないけど。

 

ハイフレットも、

 

溝にこそなってないものの、22フレット以外はかなり減ってます。

かなり弾き込まれた個体なのでしょう。

 

あと、この指板はまずローズウッドで間違いないと思いますが、色が落ちたような感じというか汚れとも違う跡がありますね。

 

色付けしてたんですかねぇ。

エボニーっぽさを出したかったんでしょうか。

色が落ちてる部分を見てもエボニーとまではいかなくてもそれなりに濃い目で悪くない感じですけどね。

 

指板のインレイは、パーロイドよりは幾分派手目な感じですがアヴァロンほどではないので、やはりパーロイドなのでしょう。

 

トグルスイッチはあるけどノブは無し。

 

廉価版だとナットは普通の六角だったりしますが、これは所謂トグルスイッチのナット。

見栄えはいいけど、逆に回しづらいのよね―この形状のは。

 

スイッチプレートのフォントで調べてみると、オービルは総じてこのフォントでは無いっぽいので、

オービルでは無さそう

 

打痕や傷は相当数ありますが、派手な塗装の欠けはここだけですね。

 

で、その下にうっすら見えてる木材は、よく判らないんですがどうもメープルでは無いような…

 

ああ、ピックガードも付いてませんでした(ネジは2本とも付いてた)。

 

ピックアップキャビティ。

 

塗装されてるので確実なことは言えませんが、

フロントのザグリの形状を見る限りにおいてはディープジョイント

 

こんなのとか

 

こんなの(画像はどちらもネットで拾いました)

 

というわけでは無さそうです。

 

そもそも、ネックを接合してピックアップ部分をザグれば、ディープジョイントなら接合部分とザグリはツライチになるはずだけど、そうはなってない。

 

てことは、ディープジョイントではないということです。

 

で、これまたディープジョイントで調べてみたら、オービルは基本ディープジョイントのようなので

やはりオービルじゃない可能性が高いです。

 

リアのザグリ。

 

あと、まぁ一応言っとくとザグリの下の配線の溝というかザグリ部分が本家はトグルからコントロール部分まで斜めに一直線にザグられているので、もちろんギブソンでもないです

 

ブリッジ&テールピースは無いけど、スタッドは付いてました。

 

ブリッジはアンカーのない、スタッド(ネジ)がボディに直で打ち込まれてるタイプ

 

最近のこの手のブリッジの大半はアンカー&スタッドで、そのスタッド(ポスト)もちょいと太めのラージタイプが主流なので、真っ当にリペアするとなるとコレはちょっと厄介かも。

 

ふむ。

 

テールピースのアンカーは随分と奥まってしまってますなぁ。

 

ポットはあるけどノブは無し。

 

ポットにポインタープレート(呼び方判らんくて調べるのに手こずったw)が付いてるのが、時代を感じさせるというかイマドキのモノではないというか。

 

ジャックプレートはあるけど、ジャックは無し。

 

横から下の塗装の荒れた感じが見えますが、これはオリジナルなんですかねぇ。

 

何かしらのテープ痕。

 

細かい打痕やら

 

細かいキズやら。

 

ストラップピンは両方付いてたし、多分どっちもオリジナルだと思われます。

 

サイドから見た図。

 

相当な仕込み角ですね。

 

 

では、裏を。

 

傷はまぁ、それなりに。

キャビティの蓋は付いてませんでした。

 

そういや、こないだのグラスルーツはここは2点留めだったなぁ。

 

ボディの厚さは、一番薄い最下部で約48mm、ネックとの接合部分で約50mmでした。

(ちなみにMaisonのLPは接合部分で47mmでした)

 

リアのトーンポット(画像右下)があらぬ方向に向いてしまってコンデンサの足とアース線が千切れてしまってる。

 

 

まぁこんな感じで。

 

もうちょっと各部を調べて、首なし騎士の正体を暴いていきましょう。

(「イカボッド・クレーン」(映画でもTVでもどっちでも良し)と呼んでくれw)

 

 

続く。