まぁ好きなギタリストはアホほどいるんですけどね、この人も結構好きです。
It Bites。
80年代にデビューした数少ないプログレバンド。
そのギター&ヴォーカル、フランシス・ダナリー(ドナリー?)。
オリジナル・アルバム3枚とライブ盤1枚だけで解散
(正確には3rd&ライブ後にダナリーが抜けて別の人入れてアルバムを作りかけたらしいが、上手く行かず解散したらしい)。
2000年代に入って復活するも「いや、俺はそういうの、別にいいんで、やらないっす」とダナリー不参加で別のギター&ヴォーカル加入。
今はベースも抜けて違う人なんだっけかな。
気持ちの赴くままのソロが良い。
1stはまだ比較的普通というか、曲自体も割とコンパクトでそんなにプログレってはいない。
それでも曲のアチコチにプログレの片鱗は見受けられるけど。
1stの中では、この曲が唯一の長編かな
(動画はライブなので更に長いがスタジオ盤は7分くらい)。
2ndより。
コンパクトめの曲はさ、ちょっとナイト・レンジャーとか、そういう雰囲気なのが多いね。
ただギター(ソロ)はやっぱ一筋縄な感じじゃない。
別にブラッド・ギルスやジェフ・ワトソンのギターがツマランと言ってるわけじゃないよw
やっぱ言うてもあっちは「アメリカ~ン」な感じじゃん。
ダナリーはアレかな、ホールズワースとかの影響があるのかなぁ。
「ザ・プログレ」な1曲w
YesやEL&Pならサブタイトルに「1章~、2章~」とか入れそうな構成。
こんだけハデな構成でエンディングが壮大な感じなのはちょっとアメリカン。
3rdより。
ジャケットがロジャー・ディーン。
プログレったらロジャー・ディーンかヒプノシスかヒュー・サイムか、てなもんだw
ただ、写真と合成ってのは珍しいね。
これはバンドと言うよりダナリーの曲だね。
Yesとかでもあるじゃん、スティーブ・ハウのギターだけの曲とか。
そんな感じ。
返し一回のロングディレイによるバッキング。
このバッキング、前にコピーした事あるんだけど最後のほうがよく判らない。
返し一回のロングディレイだけでは出来ないんだよなぁ。
ディレイのホールドも使ってるのかなぁ。
単純にフレーズをダビングしただけなのかなぁ。
日本でのライブ(曲は2ndより)。
この映像ではフェルナンデス使ってるけど、この人は確か当時のメインギターがフェンダーでもないスクアイワのストラトなんだよね。
勿論アチコチ弄りまくってはいるんだろうけどさ。
ソロ。
思いの外、サウンドとしては普通(ギターゴリゴリ、という意味ではなくね)。
真っ当なロックのアルバム。
で、復活後の4th。
新加入のギター&ヴォーカルは、ダナリーの声をちょっとハスキーにしてユニークさを減らした感じ。
ギタープレイもダナリーほどにユニークな感じではない(メチャウマだけど)。
これさぁ、聴くまでは「ダナリーいないんじゃ何だろう、それはIt Bitesなんだろうか…」と思ってたんだけど。
聴いたらあに図らんや(多分使い方違う)、全然It Bitesでやんのw
で、思った。
ダナリーのギターはとてもユニークなものだけど、実はIt BitesをIt Bites足らしめてるのはダナリーのギターではなくてジョン・ベックの鍵盤や楽曲だったんだなぁ、と。