Tokai-Aria その2 | Do or Do not, There is no try.

Do or Do not, There is no try.

ギターや音楽(含むDTM)絡みが多いかな

 

ネック。

 

628mmのミディアム・スケール。

 

元の塗装は黒だったけど、突き板が張ってある。

 

裏を見ると判るけど、薄い板を挟んでの5ピース。

 

しかもスカーフジョイントじゃない!

 

 

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閑話。

 

「スカーフジョイント」とは、

 

レス・ポールやアコギなど角度の付いたネックヘッドの加工に用いられる工法。

 

このように(これは俺のMacPresto)、ヘッドの手前から接ぎ木されてる。

 

別角度。

 

これは「木目の方向を変えることによって強度を増やす」などと言われることもあるしそう

謳っているギターメーカーもあるが、

 

実際は製造の合理化、平たく言えばコストダウンだと思う。

 

と言うのは、

 

(ネットより拝借)

 

上の写真を見れば判るけど、スカーフジョイントにすれば切り出す木材のサイズが少なくて済む。

 

リサイクルショップのジャンクコーナーでネック折れのギター何本も見たことあるけど、

殆どがスカーフジョイント部分の破損。

まぁ立てかけておいてね、後ろに倒れたりしたらそりゃヘッドが衝撃を一身に背負うからね。

 

だから「強度云々」というのはイマイチ信用が…

 

(これもネットより)

 

ね、合理的でしょ。

 

今や、よほどのハイエンドモデルでもない限り、大抵スカーフジョイントです。

天下のレス・ポールでさえね。

 

閑話休題

 

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で、このネック。

 

最初の記事に書いたようにディープジョイント。

 

ボディにネックポケットがなく、フロントピックアップのザグリ下まで入り込む形状。

 

要は、セットネックの作りだけど接着しないでボルトオン仕様。

 

これの上位のCS400はセットネック(&アーチドトップ)なのよ。

 

で、これを普通のストラトボディに付けるにはこのままでは無理。

出っ張り部分は言わずもがな、ジョイント(ヒール)部分の厚さがぜんぜん違う。

 

なので、うちにある他のギターで色々計測して今回のボディに宛がうにちょうどいい厚さを決めると、

 

こんな感じ。

 

更に。

 

ロング・スケール(648mm)で21フレット仕様のネックポケットストラトボディにミディアム・スケール

22フレットのネックを合わせるとなると、ネックエンド~ブリッジ間をかなり狭めなくてはならない。

ブリッジを可能な限りネック側に寄せれば、ネックのディープジョイント部分だけの切り取りで

合わせてもギリギリ行けなくもないけど、オクターブ調整に不都合があるかもしれない。

 

なのでちょっとだけ、22フレットの先の部分も切り取ります。

 

それが写真の縦の線。

 

ヒール部分の加工が酷い。

若気のItaly。

今回の改造でちゃんと直します。

 

切る部分をテープでマーキング。

 

で、丸ノコで一気にカット。

 

硬いわ、メープル。

 

 

 

 

斜めってしまった(直後の写真は撮ってなかった)。

 

更に、

 

カットしてから気付く。

 

指板はカットしなくても良かったんじゃね?

 

ツバ出し仕様で良んじゃない?

 

しかし、もうカットしてしまった…

 

んー…

 

斜めった部分はパテで成形するし、指板のとこだけ切ってくっつけるか。

 

くっつけた。

 

これくらい斜めに切ってしまった。

おとなしくノコギリで切るべきだった。

 

裏側。

 

まぁやってしまったものはしょうがない。

 

後でパテ埋めする。

 

その前に。

 

ヘッドの成形を。

 

流石にこの形のままってのはねぇ。

 

適当な木材を適当な形に切って。

 

上とサイド下部分をヤスリがけしてなるべく平面にして、

 

タイトボンドで接着して輪ゴムで抑えつけときます。

上はともかく、横のはこんなにデカくなくても良かったかな。

 

裏側。

 

完全に接着するまで放置。

 

で、その間に、

 

左のカッタウェイのココをエグリます。

特に意味はない。

右側なら演奏上の意味もあるけど左のはまぁ、装飾だよねw

 

こんな感じ。

 

別角度。

 

 

エルボーカット横の部分もパテ埋めしないとね。

 

 

続く。