今日の日経に「融資枠」の利用額が最高の5.7兆円になったと書いてありました。

資金調達手段としての最後の頼みの綱のひとつ。

資金調達手段ってそれはそれはいろいろな方法があるけれど、確実に調達できる手段って限られてますもん。

その調達方法に頼る企業が増えているということは、いよいよカウントダウンが始まっているのか・・・という認識もできてしまうのがちょっと。



基本的には運転資金だと証貸もままならない状況になってきて、CPも使えない・・・。ええ~い枠使っちゃえ!
的な感じかもしれませんね。

景況が良くなるまでの延命策ととるのかは難しいところかも知れませんが。


ただ面白いのがこういう話。

1.借りられるときに借りておく!
【デメリット】有利子負債が増えればそれだけ財務体質は悪化?1%の戦いのさなかでは悪材料でしょ。
【メリット】貸してくれなくなったときには、先に調達できていた分苦しまない・・・。借りたもの勝ち?

2.キャッシュをミニマムに
【デメリット】あとあと調達したくても、貸してくれない状況に追い込まれるかも
【メリット】利益率も良くなるから、収益化を目指し、フリーキャッシュを生み出すには景気がいい時には良いかも!

簡単な話ですもんね。

もちろん、経営安全率を勘案した上で余剰な運転資金をもたないことで、コスト意識の高い企業運営にも結びつくし、こと資本投下に関してもきちんと意識をもって進めていけると思うんです。
ちょっと前なら、善だったんだろうな・・・と。

もちろん金融機関とのお付き合いで常にある一定の借り入れをしている企業もたくさんあるし、いざという時に銀行と仲良くなっていないと困ることもあるので、短期だろうと長期だろうと借入金が悪とは思いません。

何事もバランス。

でも実際には借りたもの勝ちの時代に突入しているなあ・・・。
あ、でも担保割れちゃってたりして。



とにかく銀行には大変な時勢が続きますね・・・。

ではでは!