株式会社には、様々な義務があります。
会社の規模により人数が決まっているが、障害者を雇用するのも、義務の一つです。
が、
罰則規定がなく、雇用していない事業所が多々あるので、一般的には知られていないのかもしれません。
以前のブログで記事としたような、かすかな記憶がありますが、当社も雇用しています。
現在の在籍者は一名ですが、これまで多くの方々(障害者)を雇用してきました。
そんな関係もあり、障害者に対して私は、けっこう敏感に反応してしまうのでしょう。
なので、昨日の記事の「境界知能」に、引っかかっているのかもしれません。
当社に在籍中の一名は、「知的障害者」に当たります。
もう、十年以上勤務しています。
立派に仕事をこなしています。
古くからの従業員は、全員がそれを理解しています。
そんな全員が、彼を特別扱いするわけではなくて、
普通の男性社員として接しています。
特別扱いはありませんが、まあ、優しく接しているのは事実ですね。
私が採用する際に、そのあたりの効用を期待していたのが、今でも影響しているのかもしれません。
工場内では、コストを気にするあまりに、厳しい言葉が出ることがあり、
そんな空気の緩和ができればなあ、との期待があったのは事実です。
・
彼はごく普通の仲間として、仕事しています。
そんな職場に、「境界知能」などと言った言葉が入ってきたならば、
変な意識が働いて、
職場の雰囲気に影響するかもしれないなあ、
と、
ふと、気になったのもあるかもしれません。
まあ、それは私の取り越し苦労であって、誰もまったく気にしないのかもしれませんが・・
仏法では、
・取り越し苦労
・持ち越し苦労
は、決して良いものではない
と、しています。
「境界知能」に、敏感に反応することは悪いことではないが、
「取り越し苦労」までしてしまうのは、行き過ぎた行為、
なのかもしれないなあ、と、思ったりしています。
・
このあたりが微妙な部分なのかもしれません。
その言葉を使えばわかりやすくはあるが、
また、
その言葉が一人歩きしてしまい、思わぬところで被害者が出てしまった、
なんてことは、よくあるお話しなのです。