経常収支比率
長門市 96.4%
山口県内市町村平均 95.4%
市町村の財政状況をみるのによく用いられるのが経常収支比率です。
75%が望ましい
80%を超えると弾力性がなくなる
といわれています。
目標とする数値としての経常収支比率
市の財務状況を判断する際、適用される指標はいろいろありますが、何かひとつあげるとした場合、この経常収支比率が適切であろうと考えます。
経常収支比率はどうしても必要とされる経費(人件費、公債費、物件費等)が経常一般財源(税収等)のなかで、どの程度を占めているかを表しています。
(追記)
企業の業績を表す数値はいろいろあります。
・使用総資本経常利益率
少ない資本で大きい利益を上げれば数値が高くなります。
・売上高経常利益率
利幅が大きい商売をすれば数値が高くなります。
・使用総資本回転率
効率的で回転の良い商売をすれば数値が高くなります。
ただ、あまりたくさんの数値を気にすると的が絞れなくなり、結果としてうまくいかなくなることがあるので難しい面もあります。
どの数値に重点を置くかは、業界や業種により選択すべきだと思います。
水産加工業の場合には原料が魚であり、漁期でないと仕入れができません。
そして、大漁、不漁、禁漁があります。
いつどのような漁になるのか、なかなか読めません。
従って、あった漁に合わせて仕入れることとなり、原料在庫が過多となりやすく、使用総資本回転率などは標準値とはかけ離れてしまいます。
この「あるべき姿」で市財政を調査するにあたり、私が選んだ指標は、「経常収支比率」でした。
この数値が市財政の状況を掴み、目標を掲げて進むのにいちばん適切だと思ったからです。