ひらききのみみなしやま | 古代文化研究所

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古代文化には、多くの疑問や問題が存在する。そういうものを日向国から検証していきたい。

○今日2024年正月4日は、所用で鹿児島に出掛けて来た。朝10時から午後3時くらいまで、時間が空いたので、それを利用して、枚聞神社へ初詣に出掛けることとした。

○薩摩国一宮が枚聞神社である。ある意味、鹿児島で最も由緒正しい神社だとも言えよう。その歴史は古い。あまりに古過ぎて、その御祭神も御神体も、その名の由来さえ、見失っている。それが枚聞神社である。

○まず、普通の人には、枚聞神社と言う名が読めない。枚聞神社と書いて、「ひらきき神社」と訓む。何とも珍しい名である。何故、そうなのか。まず、理解できない。おそらく、枚聞神社自身がそのことを見失っている。

○「ひらきき」は、多分、枕詞である。「ひらききのみみなしやま」なら、それがきれいに説明できる。今は、「開聞岳」と表記して「かいもんだけ」と音読しているが、もともと「枚聞岳」と書いて「ひらきき岳」と訓読していた。

○耳成山は、大和三山の一つになる。奈良県橿原市に存在する次の山々を、大和三山と呼ぶ。

  ・畝傍山(199.2m)

  ・香具山(152.4m)

  ・耳成山(139.7m)

○しかし、標高200mにも満たない山々が大和国名を冠して呼ばれる。そんな不思議なことはない。当古代文化研究所では、その大和三山について、長い間、検証を重ねて来た。実際、奈良県橿原市を訪れ、これまで、8回、大和三山に登っている。

  第1回  1992年3月28日
  第2回  2003年8月11日
  第3回  2005年5月10日
  第4回  2009年3月29日
  第5回  2010年4月3日

  第6回  2011年5月3日

  第7回  2021年2月3日

  第8回  2022年12月19日

○結論から案内すれば、大和三山はレプリカなのである。本物は日向国の次の山々を指す。

  ・うねびやま=霧島山(1700m)
  ・かぐやま=桜島山(1111m)
  ・みみなしやま=開聞岳(924m)

○ただ、大和三山が二つも存在すれば、何とも紛らわしい。それで、当古代文化研究所では、本物の大和三山を邪馬台国三山と呼び称することとした。もちろん、そこが「三国志」が記録する邪馬台国であるからである。

○その邪馬台国三山の山々には、当然、枕詞が存在する。それは次のようになる。

  ・たまだすき うねびのやま

  ・天降り付く 天の香具山

  ・ひらききの みみなしやま

○今日、お参りして来た枚聞神社が「ひらききの みみなしやま」と言うことになる。御神体が開聞岳であることは、枚聞神社の鎮座まします場所が教えてくれる。これが本当の大和三山の姿である。それで、初詣に出掛けて来たわけである。