高隈ホトトギス | 古代文化研究所

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古代文化には、多くの疑問や問題が存在する。そういうものを日向国から検証していきたい。

○昨日、2021年9月20日に、高隈山御岳に、高隈ホトトギスを見に出掛けた。御岳登山口から登り、テレビ塔辺りから、多くのホトトギスを目にすることができた。多分、数百以上の高隈ホトトギスを見ることができたのではないか。その点では、大いに評価できる登山だった。

○南九州では、高隈ホトトギスは有名である。誰でも知っている。当然、インターネットでも、多くの案内が出て来るのではないかと思って、調べた。ところが、意外に、出て来ない。高隈ホトトギスについて、

      高隈ホトトギス

   商品の説明. 「高隈杜鵑(たかくまほととぎす)」は、黄花ホトトギスの亜種で、葉は

  艶のある明るい緑で幅広、花色はレモンイエローの大輪花を咲かせます。. 大隈半島

  に分布します。. こちらは葉に覆輪が入り、とても上品な印象の品種です。. 年間を通し

  て風通しの良い場所で管理しましょう。. 夏場は半日陰に置くと葉が焼けなくて良いで

  しょう。. 水は好みますので表土が乾いたらたっぷりとやります。. 春に化成肥料を置き

  肥しましょう。.

などとあって、頗る拍子抜けしてしまった。また、別のページでも、

      高隈杜鵑草

       (たかくまほととぎす)

   鹿児島県の高隈山で  発見された杜鵑草。

   ・秋、黄色い清楚な花が咲く。

とあるくらいで、なかなか高隈ホトトギスの本質が案内されていないのが寂しい。

○昨年9月に開聞岳に登った際、多くのホトトギスを見て、感動した。開聞岳のホトトギスは山頂近くにだけ、咲いていた。それに対して、高隈ホトトギスは登山口付近にも咲いていて、山に登らなくても見れるようである。開聞岳のホトトギスは、以下のブログに書いている。

  ・テーマ「指宿探訪」:ブログ『開聞岳のホトトギス』

  開聞岳のホトトギス | 古代文化研究所 (ameblo.jp)

○つまり、開聞岳のホトトギスと高隈ホトトギスとは、全然別物であることが判る。開聞岳のホトトギスはヤマジノホトトギスらしいのだが、高隈ホトトギスは固有種で、キバナノホトトギスに類するものであるらしい。ブログ『開聞岳のホトトギス』の写真と今回の高隈ホトトギスの写真とを見比べていただくと、その違いがよく判るのではないか。

○昨日、360枚の写真を撮ったが、そのほとんどが高隈ホトトギスの写真である。まあ何とも美しい気高い花であった。この時期、多くの人がホトトギスにを見に、高隅山を訪れる。うべなることであると思った。