中甑港で釣りをする | 古代文化研究所

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古代文化には、多くの疑問や問題が存在する。そういうものを日向国から検証していきたい。

○2021年7月14日、甑島の中甑港から観光船かのこに乗って、甑島断崖クルーズに出掛けた。出航が10時20分で、港に帰り着いたのは11時20分だった。観光船の方に、「これから何処かで釣りをしようと思っているのですが、何処がお勧めですか」と尋ねてみた。

○すると、「中甑港の漁協前で、毎日釣りをしている人が居る。あの人がここでは釣りの名人だから、名人に聞くのが一番だ」と教えていただいた。この日も漁協前で釣っていると言う話だったので、下船後、そのまま漁協前まで行ってみた。

○漁協前の船着き場のところに釣り人が一人いた。「観光船かのこで、聞いたら、漁協前に釣り名人が居ると言うので来ました。あなたですか」と尋ねると、「名人では無いが、毎日ここで釣りをしている」と返事が返って来た。あくまで、名人は謙虚である。

○これまで、上甑島の小島や桑之浦で釣りをしたことがあるが、今の時期、何処がお勧めかと尋ねると、自分はここの中甑港の港でしか釣らない。だから、他所のことは判らないとおっしゃる。それで、一回、平良まで行って様子を見ようと思った。

○と言うのは、昨年11月に甑島を訪れた際、下甑島の芦浜で釣りをした。その時のブログは、次の通り。

  ・テーマ「甑島周遊」:ブログ『下甑島、芦浜港での釣り』

  下甑島、芦浜港での釣り | 古代文化研究所 (ameblo.jp)

○何でも無い港で、こんな釣りができるのに、驚いた。これが甑島なのである。また、昨年12月にも甑島を訪れたが、その際、再び芦浜で釣りをした。二匹目の泥鰌とはならなかったが、芦浜は最高の釣り場である。

○その時、家人と一緒だったが、家人には長浜から一足先にバスで里港まで帰ってもらって、気兼ねなく釣りをすることができた。バスの運転手さんが平良に住んでいて、平良が最高の釣り場だと聞いたと言う。それで、今回、機会があれば、平良で釣ってみたいと思っていた。

○車を走らせて、平良まで行った。今日、二回目の平良である。平良は如何にも魚が釣れそうなところである。余程、ここで釣ってみようと思ったが、誰一人、釣り人が居ない。わざわざ一人で釣りをするのも、何である。どうせなら、人と一緒に釣りたい。そう判断して中甑港へ引き返した。

○中甑港の漁協前では、相変わらず釣り名人が釣りを続けていた。「平良には一人の釣り人も居なかったので、引き返してきました。ここで一緒に釣って良いですか」と尋ねると。「どうぞ」とおっしゃるので、隣で釣らせていただいた。

○釣れる魚は鰺である。小型が多いが、時折り、中型が釣れる。また、アジを狙ってヤズ(ブリの子)も釣れる。何とも楽しい釣りだった。名人が釣るのは、漁協前の船着き場下で、そこは橋があって陰になっている。そこが一番釣れるとおっしゃる。

○12時過ぎから午後3時くらいまで、存分に楽しませていただいた。「もう十分楽しんだので帰ります」と言うと、「今からが釣れるよ。もう少し粘ったら」と名人はおっしゃるけれども、体力的に無理だった。御礼を述べて別れた。何とも楽しい釣りだった。

○麦わら帽子を被って、長袖シャツにサングラスと言う、完璧なスタイルで釣ったつもりが、手の甲だけが丸裸で、夕方、パンパンに赤く腫れた。日焼けの火傷である。冷水に漬けて冷やしたが、ジンジンして痛かった。数日で腫れは引いたが、一週間後には皮が剥けた。夏の釣りは用心が肝心である。