廖行之:立春二首(其の一) | 古代文化研究所

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古代文化には、多くの疑問や問題が存在する。そういうものを日向国から検証していきたい。

 

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○長々と、立春詩を続けている。気になるので、久し振りに整理してみると、次のようになる。
  〕絮:京中正月七日立春  張九齡:立春日晨起對積雪  4斂釗Ы媽磧 ´ゐ褂掘立春
  ツロ函立春偶成  朱淑貞:立春  陸游:立春日  ┷顕録紂立春 
  上官昭容:奉和聖制立春日侍宴内殿出翦彩花應制  杜甫:立春  
  白居易:立春日酬錢員外曲江同行見贈  晁沖之:立春  楊萬里:十二月二十一日迎春
  范成大:立春  趙懷玉:舟中立春  袷附函Ц沙桄斃?·立春  
  運百?澄Т禅椽奸ξ春日  牡啀誓弌Ю狭尚·立春  獲譿?立春日游苑迎春
  翰匁瀘ぁх栂の春蜂蝶輩出  ㉑呉琚:柳梢青·元月立春  
  ㉒宋之問:奉和立春日侍宴內出剪彩花應制  ㉓盧仝:人日立春  ㉔陸龜蒙:立春日
  ㉕劉長卿:立春  ㉖白居易:立春後五日  ㉗白居易:六年立春日人日作  
  ㉘李益:立春日寧州行營因賦朔風吹飛雪  ㉙李适:奉和立春遊苑迎春
  ㉚沈佺期:奉和立春游苑迎春  ㉛崔湜:立春内出彩花應制  
  ㉜李嶠:立春日侍宴内殿出剪彩花應制  ㉝韋元旦:奉和立春遊苑迎春應制
  ㉞崔日用:奉和立春遊苑迎春應制  ㉟竇常:途中立春寄楊郇伯  ㊱楊郇伯:送妓人出家
  ㊲武平一:奉和立春内出彩花樹應制  ㊳曹松:客中立春  ㊴曹松:立春日  
  ㊵韓元吉:立春感懷  ~附函Ъ ̄た曽游王仲至元日立春三首(其の一)  
  ∩附函Ъ ̄た曽游王仲至元日立春三首(其の二)  
  A附函Ъ ̄た曽游王仲至元日立春三首(其の三)  た窓掘Ъ ̄げγ膸蟷?此 ´ノ游:立春日
  ξ游:玉楼春·立春日作  陸游:戊辰立春日  陸游:戊辰立春日  白玉蟾:立春
  王鎡:立春  宋庠:立春  宋庠:立春  王安石:次韻沖卿除日立春
  李遠:立春日  陳師道:立春致語口號  芦庭堅:次韻文潛立春日三絶句(其一)
  渦庭堅:次韻文潛立春日三絶句(其二)  臆庭堅:次韻文潛立春日三絶句(其三)
  括?大:立春  雁?大:立春枕上  ㉑范成大:菩薩蠻·元夕立春

○つまり、これまで、立春詩について、61首を案内していることになる。本ブログでは、以前、清明節寒食節文学として、ブログ『清明文学』(杜牧の「清明」詩)から、ブログ『柳永:木蘭花慢・拆桐花燗漫』まで、75首を案内したことがある。
  ・テーマ「寒食・清明・立春」:ブログ『清明文学』
  https://ameblo.jp/sisiza1949/entry-12519969803.html?frm=theme
  ・テーマ「寒食・清明・立春」:ブログ『柳永:木蘭花慢・拆桐花燗漫』
  https://ameblo.jp/sisiza1949/entry-12519970562.html?frm=theme

○このようにして、清明節や寒食節の文学を並べてみると、改めて、中国の文化がどういうものであるかを知ることができる。おそらく、こういう作業をしない限り、それは理解されないのではないか。そう思って、こういう面倒な作業を続けている。まさに、文化とは、耕すことに他ならない。

○また、今回の立春詩が何時まで続くのか。本人にも、はっきりとは判らないけれども、区切りの良いところまでは続けたいと思っている。まだしばらくは続ける予定である。

○今回案内するのは、廖行之の『立春二首(其の一)』詩である。
  【原文】
      立春二首(其の一)
          廖行之
    隨意旛花剪綴新
    杯盤草草簇芳辛
    還欣好景平生事
    贏得旬余分外春

  【書き下し文】
      立春二首(其の一)
          廖行之
    隨意に、旛花は剪り綴り新たに、
    杯盤は、草草として芳辛を簇む。
    還た好景を欣ぶは、平生の事、
    旬余を贏得するは、分外の春。

  【我が儘勝手な私訳】
    思いのまま存分に、旗や花を新しく切り、並べ、揃えて、新春の飾り付けをし、
    杯や皿や鉢には、そそくさと美味しい食べ物や辛い食べ物を集めて準備する。
    誰だって何時だって、きれいな景色を見たいと思うのは、当たり前のことだが、
    一年で、最高の季節を獲得できるのは、何と言ってもこの特別な春の季節だろう。