普陀山:妙庄美食 | 古代文化研究所

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古代文化には、多くの疑問や問題が存在する。そういうものを日向国から検証していきたい。

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○普陀山普济禅寺の門前町、香華街を見て回った後、多宝塔前を経て、百歩沙へ向かうことにした。もちろん、目的は百歩沙からの洛迦山を望むことにある。

○中国の検索エンジン『百度(バイドゥ、Bǎidù)』では、多宝塔について、

  ・多宝塔取《法华经》“多宝佛塔”之义而定名,
  ・是普陀山唯一保持原貌的最古老的建筑物,
と案内する。普陀山で最も古い建築物とある。詳しくは、本ブログ、
  ・書庫「海天佛国:普陀山」:ブログ『普陀山多宝塔』
  http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/36371377.html?type=folderlist
に書いているので、参照されたい。

○百歩沙は、普济禅寺の東側になる海岸線である。普济禅寺から法雨禅寺までの法雨路の東側は広い砂浜となっている。北側の最も広い砂浜が千歩沙で、南側のそれより少し小さい砂浜が百歩沙である。夏場には海水浴なども行われるらしいが、杭州湾の、この辺りの海は青くない。日本人にとって、青くない海はなかなか想像することも難しいが、長江や銭塘江などが押し流す土砂によって、土色に濁っている。それほど粒子が小さいのであろう、なかなか沈まないで、長時間水中に漂っている。だから海の色は土色となっている。

○昨年3月11日に、李さんに連れられて、初めて普陀山を訪れた。その時は、梅岑路を歩いて普济禅寺に参詣した。参詣後、百歩沙の砂浜に出、洛迦山を望んだ時の感動を忘れられない。私が普陀山で最も見たかった光景が普陀山から望む洛迦山であった。もちろん、それは普陀山から望む洛迦山の光景と宝島から望む小宝島の光景が同じであることを理解していて、それが確認できたことの喜びであった。この光景を見るために、わざわざ日本から普陀山を訪れたのである。その時の様子については、
  ・書庫「海天佛国:普陀山」:ブログ『百歩沙』
  http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/36375280.html
を参照されたい。

○一年前の3月には、きれいに見えた洛迦山だったが、今日はあいにくの小雨模様で、全く洛迦山を望むことはできなかった。昨年3月に、あの光景を見ることがなかったら、このように何度も普陀山を訪れるようなこともなかったかもしれない。私に補陀落渡海を印象付けた決定的光景だった。補陀落渡海については、以下を参照されたい。
  ・書庫「普陀山・洛迦山」:ブログ『補陀落渡海』
  http://blogs.yahoo.co.jp/yan1123jp/36926359.html

○百歩沙から周回バスに乗って、普陀山码头まで引き返し、それから歩いて入三摩地手前の商店街に行った。時間は11時前である。随分早いのだけれども、昼食を取ることにした。これから洛迦山へ行くのだけれども、その前に腹ごしらえをしておく必要があった。

○入三摩地手前の商店街の中に「妙庄美食」と言う食堂がある。昨年7月に普陀山を訪れた際、普陀山に2泊した。その時何度も食事に訪れたのが「妙庄美食」であった。中国語のまるで話せない日本人が余程珍しかったのか、店でもよく覚えていてくれたようで、今回訪れた際にも、懐かしそうに挨拶され、話掛けられた。ここは一品料理もあるが、学食形式の料理が並んでいて、それを選んで食べることもできる。私は肉料理一品と野菜料理二品、それに白米が美味しくないので、チャーハンを頼んで食べた。とにかく店の方が親切である。昨年7月には、ここで一日3食食べたくらいである。朝早くから店が開いているのも重宝である。この日の夕食もここでいただいた。

○それに「妙庄美食」は交通の便が頗る良い。普陀山码头からも、それほど遠くないし、洛迦山行きの船が出る短姑道头は目の前である。十分お腹を満たして、いよいよ洛迦山へ行くことにする。