奈良県道155号多武峯見瀬線 | 古代文化研究所:第2室

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◯2023年1月31日、随分久し振りに明日香村を訪れた。近鉄飛鳥駅前で、レンタルバイクを借りて、多武峯を目指した。以前から多武峯は気にはなっていたが、なかなか訪れる機会が無かった。それで、この機会に訪れることとした。

◯途中、明日香村の中心を通って、石舞台を経て、多武峯に行くことになる。今回、このルートで多武峯を目指して、いろいろと知らないことがあって、それに、まず、驚いた。

◯と言うのも、多武峯、談山神社は藤原鎌足を祀っている神社だから、当然、飛鳥から行くものとばかり思っていた。それに、住所も明日香村になるものとばかり思っていた。それが檀林神社は桜井市多武峯だと言うのだから、驚いた。

◯もっと驚いたのは、この『奈良県道155号多武峯見瀬線』がずっと未通であって、なんと2009年(平成21年)12月18日になって、やっと開通したと言う事実である。それまでは、歩いて行くしかなかった道だと言う。何とも疎い話である。

◯したがって、情報も少ない。第一、『奈良県道155号多武峯見瀬線』の情報がほとんど無いのだから、それにも、驚いた。ウィキペディアフリー百科事典が案内する『奈良県道155号多武峯見瀬線』は、次の通り。

      奈良県道155号多武峯見瀬線

奈良県道155号多武峯見瀬線(ならけんどう155ごう とうのみねみせせん)は、奈良県桜井市八井内から橿原市見瀬町に至る一般県道

桜井市西口から明日香村上までの区間が長らく未通であったが、2009年平成21年)12月18日に開通した。当道路の開通によって、明日香村から多武峰(多武峯)、さらに奈良県道37号桜井吉野線を経て吉野町ふるさと農道を経て宇陀市と結ばれ、奈良県東部の観光地へのアクセス改善が期待される。ただし、竜門山地北嶺の標高が概ね250 - 490m程度の場所を通るため勾配が大きく、冬季は積雪のため通行には注意を要する。さらに、石舞台から多武峯へのハイキングコースと交差するため歩行者の横断にも注意が必要である。

 

◯10時30分過ぎに、石舞台を出発して、いよいよ談山神社を目指すことにした。道は頗る広くて立派だった。何の心配もすることなく、登って行った。ただ、道の傾斜は厳しい。

◯石舞台あたりの標高は、150mくらいである。次第に登って行くと、細川あたりで、標高は200mを超えた。写真では、畑・冬野の分岐になる。さらに登って行くと、大きな橋があって、ここら付近が「上(かむら)」集落で、標高は300mを超えた。

◯驚いたことに、この付近には、雪が残っているのが確認された。これでは、これ以上登って行くのは厳しい気がした。それでも、せっかく、ここまで来たのだから、行けるところまで行ってみようと登って行ったら、標高350mあたりで、完全に道が凍結していた。

◯考えてみたら、この日は2023年1月31日だった。真冬そのものである。この辺りでは、山間部は雪に閉ざされることがしばしばあるらしい。何とも迂闊な話である。結局、標高350mあたりで引き返すこととした。ちなみに、この峠の最高点は標高500mくらいである。

◯多武峯を目指したが、途中で、引き返す結果となってしまった。何とも残念だが、無理はできない。なかなか談山神社詣では果たせない。実際、談山神社へ参詣できたのは、2023年5月14日のことだった。再度挑戦して、やっと詣でることができた。