祇園祭 | 古代文化研究所:第2室

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ブログ「古代文化研究所」で、書き切れなかったものを書き継いでいます。

◯八坂神社を出て、円山公園に入ったところに、『祇園祭山鉾館』が存在していて、その前に、次の案内板が設置してあった。

      祇園祭山鉾館

   祇園祭は遠く平安時代から千百有余年にもわたる長い歴史のなかで、

  私達の祖先が幾多の苦難をのりこえて守り育ててきた、京都市民の貴重

  な文化遺産であります。

   なかでも、山鉾は「祇園祭山鉾」として国の重要有形民族文化財に、

  その行事は「京都祇園祭の山鉾行事」として同じく国の重要無形民族

  文化財に指定されています。本市では、昭和四三年十一月、保存が困

  難な状況にあった左記山鉾を永久に保存するため、祇園祭山鉾館を建

  設しました。

   現在、左記10基の山鉾を収蔵しています。なお、各収蔵室の扉上

  に掲げた扁額は、同館建設当時、京都在住の芸術家の方々の揮毫にな

  るものです。

  収蔵山鉾(左の収蔵室から順)

  木賊山・芦刈山・伯牙山・郭巨山・油天神山・

  太子山・浄妙山・黒主山・孟宗山・岩戸山

◯なお、祇園祭については、京都市のホームページに、次のようにあった。

      祇園祭

コンコンチキチン、コンチキチン。祇園囃子とともに、7月の京都は祇園祭一色。祇園祭は千年以上の歴史を持ち、7月1日(吉符入)から31日(疫神社夏越祭)まで、1か月にわたって多彩な祭事が行われる八坂神社の祭礼です。なかでも17日(前祭)と24日(後祭)の山鉾巡行、そしてそれぞれの宵山には大勢の人々が訪れ、京のまちは祭りの熱気に包まれます。

      山鉾

各山鉾町では宵山や巡行以外にも、山や鉾を見ることができます。釘を一本も使わず、縄がらみの伝統技法で組み立てる「山建て」「鉾建て」(前祭7月10~14日/後祭7月18~21日)が行われると、京都のまちなかのいたるところに山や鉾が姿を現します。「山建て」「鉾建て」の後には、試し曳きをする「曳き初め」が行われます。

      山鉾巡行

コンチキチンの祇園囃子が夏空に響き、山や鉾が通りをゆく山鉾巡行は、祇園祭のハイライト。前祭は四条烏丸から、後祭は烏丸御池から出発します。巡行順を確認する「くじ改め」や豪快な「辻廻し」など、見所がたくさん。美しい刺しゅうや舶来の織物など山や鉾の懸装品と呼ばれる装飾品の美しさも見事です。豪華絢爛、「動く美術館」とも呼ばれる一大ページェントが繰り広げられます。

◯なお、京都三大祭りは、次の通り。

      京都三大祭り

京都三大祭り(きょうとさんだいまつり)とは京都府京都市内で行われる3つの祭りのこと。この3つの祭りは成立の時期、事情、行事の内容などがそれぞれ大きく異なっており、祭り文化の3つのタイプを示しているとされている。

  葵祭(5月)

賀茂御祖神社(下鴨神社)と賀茂別雷神社(上賀茂神社)で行われる祭り。牛車・浅敷の御簾などを葵かずらで飾ったことが名前の由来と言われている。

  祇園祭(7月)

八坂神社で行われる祭り。山鉾巡行や宵山が中心となっている。

  時代祭(10月)

平安神宮で行われる祭り。